働きながら弁理士を目指す人が増えている背景
働きながら弁理士試験に合格できるのか?
「働きながら弁理士試験に合格できるのか?」
この問いに、私自身の体験をもって答えるならば、**「可能です」**と断言できます。
実際に私は、メーカーで開発職として働きながら、約1年3か月の勉強期間を経て、令和3年度の弁理士試験に合格しました。しかも、その間ずっとフルタイムで働き続けており、転職や休職といった大胆な手段は一切とっていません。通勤時間もフルに活用し、土日は勉強と家事のバランスをとりながら過ごしました。
働きながら弁理士試験を目指す人が増えている背景には、いくつかの理由があります。
なぜ今、「働きながら弁理士を目指す人」が増えているのか?
かつて弁理士試験は、「脱サラして専念しなければ合格できない難関資格」とも言われていました。しかし、ここ数年で状況が大きく変わってきています。
その背景には以下のような要因があります:
- 勉強効率を高めるオンライン講座の普及
かつては通学前提だった予備校も、今ではすべてオンライン完結。スキマ時間の勉強が当たり前になりました。 - 知財人材への需要増加
中小企業やスタートアップの技術支援、AIやITなどの新技術への対応など、知財業界全体が人材を求めています。 - 社会人としてのキャリアアップを目指す意識の高まり
理系バックグラウンドの方が開発業務から知財業務へ、あるいは法務・知財を組み合わせた高度専門職へ転身する例も珍しくなくなりました。
このような流れの中で、「働きながら資格を取得し、キャリアを切り拓く」というスタイルは、今や非常に現実的な選択肢となっているのです。
私も最初は半信半疑だった
とはいえ、私自身も勉強を始める前は不安だらけでした。
「このままの働き方で本当に受かるのか?」
「勉強時間が足りないのではないか?」
「専門用語が多すぎて無理では?」
正直なところ、最初の1か月は“挫折の連続”でした。通勤中に音声講座を聞いても理解できず、夜は疲れて寝てしまう日もありました。
そんな私がどのように勉強スタイルを確立し、最短・最安で合格にたどりついたのか。その具体的な方法を、次回以降で詳しくご紹介していきます。
私が合格した際の年間スケジュールは下記をご参照ください。
働きながら弁理士試験に合格するための勉強戦略
フルタイム勤務でも時間は作れる ―「勉強時間の作り方」から考える
働きながら合格を目指す上で、最も大きな壁は「時間の確保」です。実際、私も開発業務が忙しい日には、帰宅が22時を過ぎることも珍しくありませんでした。
そんな中でも、私は以下のような工夫で、平日2時間+土日で10時間程度の勉強時間を確保していました。
✅ 勉強時間の確保術
- 通勤時間は100%音声講座に充てる(往復で約1時間)
- 昼休みに過去問1問だけ解く
- 夕食後〜就寝前の1.5時間は動画講義とノートまとめ
- 休日は午前中に3時間の集中タイムを設定
ポイントは、「少しでもいいから毎日やる」こと。ゼロの日を作らなければ、平日の疲労感が学習ペースを崩すこともありません。
とはいえ、最初は何から手をつけていいかわからず、教材探しにもかなり時間を使ってしまいました。そんな中で私が出会ったのが、スタディング弁理士講座でした。
私が選んだのは「スタディング」|社会人に特化した弁理士対策講座
今だから言えますが、私は最初、予備校に通うことも検討していました。ですが、通学時間や費用(30万円〜50万円)を考えると、現実的ではありませんでした。
そんなときに見つけたのが、スタディング弁理士講座です。
▼私がスタディングを選んだ理由
- スマホ1台ですぐに始められる
- 通勤・スキマ時間に動画+音声で学習できる
- 必要な知識がコンパクトにまとまっている
- 価格が圧倒的に安い(※私は約5万円以下で合格まで到達)
特に、講義が短く分割されていて復習しやすいのが社会人にとっては本当に助かりました。
\スキマ時間を合格力に変える!/
【スタディング】受講者14万人突破!スマホで学べる人気のオンライン資格講座申込 (弁理士)忙しい社会人でも合格できる時代に
弁理士試験は確かに難関ですが、今は学び方が大きく進化しています。
時間や場所に縛られず、効率的に学べる環境が整った今だからこそ、「働きながら合格する」ことは、現実的で再現可能なルートになっています。
私自身も、平日は朝晩の時間、土日は集中的に学習というスタイルで、1年3か月で最終合格を果たしました。
また自身の体験についてもこちらでご紹介しています。
働きながら勉強を続けるためのモチベーション管理
働きながらの受験で最もつらいのは「続けること」
弁理士試験は、短期決戦ではありません。一次試験(短答)、二次試験(論文)、三次試験(口述)と段階があり、少なくとも1年〜2年は安定して学習を継続する必要があります。
この長丁場の中で、最大の敵になるのが「モチベーションの低下」です。
- 残業が続いて勉強できなかった日
- 模試で思うように点数が出なかった日
- 周囲に相談できる人がいない孤独感
これらはすべて、私自身が実際に体験したことです。
モチベーションを維持する工夫3つ
私が実践していたモチベーション管理法を3つご紹介します。
① 小さな成功体験を積み重ねる
例えば、「今日は条文の1条だけ読む」「短答過去問1問だけ解く」といった超ミニマムな目標を設定し、それを毎日達成することで、「やればできる感覚」を脳に刷り込みました。
② SNSで勉強仲間を見つける
X(旧Twitter)やnoteでは、弁理士試験を目指す人が日々の学習報告を投稿しています。私も「#弁理士試験」「#知財垢」などのタグで検索して、気軽に交流をしていました。
誰かと勉強を共有することは、驚くほど励みになります。
③ 書籍で深く理解し、知的好奇心を満たす
動画や講義だけで理解しきれない内容が出てきたとき、私は参考書を読んで補完していました。なかでも、自分の興味を引き出してくれるような「読みやすい解説書」に出会えたことが、学習を続ける原動力になりました。
勉強の「つらさ」を「楽しさ」に変える工夫を
働きながらの勉強は、しんどいこともたくさんあります。しかし、「知的財産って面白い」と思える瞬間が増えると、勉強はだんだんと苦痛ではなくなっていきます。
私も、技術的アイデアが特許として社会に影響を与える流れを知ったとき、自分が学んでいることの価値を実感し、さらに学ぶ意欲が湧いてきました。
「今日は疲れたけど、少しだけでも本を開こう」
そんな姿勢の積み重ねが、最終的に合格へとつながっていくのです。
弁理士試験合格後のキャリアは?働きながらだからこそ描ける未来
働きながら合格するメリットは“実務とのリンク”
弁理士試験に「働きながら合格する」最大のメリットは、実務と知識が直結していることです。
私の場合、知財部に異動してから勉強を始めたことで、たとえば出願書類の読み方や、特許庁の審査の流れ、企業内での知財戦略の立て方などを、実務と勉強の両面から理解することができました。
この経験は、試験合格後のキャリア形成において非常に強力な武器になります。
合格後に選べるキャリアの道
弁理士試験に合格した後、主に以下のようなキャリアパスが考えられます。
① 特許事務所に転職
王道の選択肢であり、特許明細書の作成や中間処理など、弁理士としての専門性を最大限に発揮できるフィールドです。中には、年収1000万円以上を目指せるケースも。
未経験者歓迎の事務所も多数あるため、「実務未経験でも合格済み」という状態は大きなアドバンテージになります。
② 企業内弁理士としてキャリアアップ
私のように、企業の開発部門から知財部に異動し、そのまま社内で弁理士資格を活かすパターンです。特許戦略やライセンス交渉、発明者対応などを担当しながら、安定した年収と専門性の両立が可能です。
③ ベンチャー・スタートアップで知財顧問的立ち位置に
近年では、スタートアップの知財支援をする弁理士も増えています。技術とビジネスをつなぐ「知財戦略コンサル」として、活躍の場は広がっています。
転職を考えるなら“専門転職エージェント”の活用が近道
合格後すぐに転職を検討している人にとって、知財業界に強い転職エージェントを利用するのは非常に有効な選択肢です。
実際に私も、合格後に将来のキャリアを相談するためにエージェントに登録した経験があります。彼らは弁理士や知財人材のキャリアパスに精通しており、
- 実務未経験でも受け入れてくれる特許事務所
- インハウス弁理士として働ける企業
- 年収や働き方の希望に合う非公開求人
などを紹介してくれるため、自分では探しにくい求人に出会える可能性があります。
📌おすすめ:知財職・法務職に強い転職支援
✅ リーガルジョブボード
弁理士・特許技術者・企業知財部向け求人に強い、専門職向けの転職プラットフォーム。面接対策や書類添削のサポートもあり。
👉今よりも働きやすい事務所に転職できる。 弁理士・特許技術者求人サイト【リーガルジョブボード】
また、弁理士資格取得後の転職についてはこちらの記事にまとめています。
「今の職場を辞めたい」が出発点でもOK
実際のところ、働きながら弁理士試験を目指す人の中には、「このまま今の会社に居続けるのは不安」「もっと専門性を高めたい」といった理由で勉強を始めた人も多くいます。
それでいいと思います。
むしろ、資格を通じて将来の選択肢を広げたいという気持ちこそが、合格への強い原動力になります。
転職するかどうかは、合格してからじっくり考えれば大丈夫です。今は目の前の勉強を、一歩一歩、進めていきましょう。
働きながらでも弁理士試験に合格できる理由|効率重視の勉強法とスタディング活用術
「時間がない」社会人に最適な勉強法とは?
社会人にとって最大の敵は「時間のなさ」です。
私も開発職→知財部門に異動してすぐの頃、平日は仕事でクタクタ、休日も家のことでバタバタ…。
そんな中でも弁理士試験に合格できたのは、無駄のない学習スタイルを確立できたからです。
結論から言えば、働きながらの合格には、
- 学習の無駄を徹底的に省く
- スキマ時間を活用する
- 理解→定着→演習のサイクルを回す
この3点を徹底することが必要です。
働きながら合格するには“学習の仕組み化”がカギ
私が行っていたのは、**1日1.5〜2時間を学習に充てる“固定スケジュール化”**です。
例えば以下のような感じです:
時間帯 | 内容 |
---|---|
通勤中(30分) | スマホで講義動画視聴 |
昼休み(20分) | スマホで問題演習 |
帰宅後(1時間) | テキスト読み込み+過去問演習 |
こうした「生活に学習を組み込む仕組み」を作ることで、無理なく継続できました。
また、週末にはまとまった時間で記述式対策や論文練習を入れ、平日のインプットをアウトプットにつなげました。
だから選んだのが「スタディング弁理士講座」
時間がない社会人でも続けられるように工夫された通信講座は色々ありますが、私が最終的に選んだのが「スタディング弁理士講座」です。
選んだ理由は以下の3つです:
1. スマホ1台ですべて完結
通勤中・昼休み・寝る前、すべてスマホで完結できる設計。
講義動画も10分〜15分程度の細切れで、“ちょっとのスキマ”が勉強時間に変わる点は、働きながらの学習には理想的でした。
2. 初学者向けに徹底設計されたカリキュラム
私は法学部出身ではなく、完全な理系出身でしたが、スタディングは基礎から法律の考え方を丁寧に教えてくれるので安心でした。
実際、最初の1ヶ月で「法律って面白い」と思えたことが継続の鍵になりました。
3. 価格が圧倒的にリーズナブル
市販のテキストや他の講座と比較しても、スタディングは圧倒的にコスパが高いです。
私自身、試験合格までにかけた費用は約10万円以内。
「お金をかけずに合格したい人」にも心からおすすめできます。
「勉強時間はないけど、合格したい」は矛盾じゃない
働きながら合格するために大切なのは、「長時間勉強すること」ではなく、「正しいやり方で学習を継続すること」です。
私は特別な能力があったわけではありません。むしろ、体力的にも精神的にもきつい中で、工夫と改善を繰り返しながら進んできました。
だからこそ、時間がない中でも、最適な勉強環境=スタディング+スケジュール管理を整えたことが、合格に直結したのだと思います。
【スタディング】受講者14万人突破!スマホで学べる人気のオンライン資格講座申込 (弁理士)まとめ|働きながら弁理士試験合格を目指すあなたへ
働きながら弁理士試験を目指すことは、決して簡単ではありません。仕事や家庭、プライベートとの両立、そして限られた時間の中での勉強は、多くの壁にぶつかるものです。
しかし、私自身の経験から断言できるのは、「工夫と継続さえあれば、誰でも合格は十分に可能」だということです。実際に私は、理系出身で法律の基礎知識がない状態から、働きながら約1年で合格を勝ち取りました。
本記事では、
- 働きながら合格するための効率的な学習法
- 合格後のキャリアパスと転職のポイント
- そして、学習環境として私が実際に活用したスタディング弁理士講座の紹介
を中心に解説しました。
特に、忙しい社会人にとって「学習の仕組み化」は合格への最大のカギ。スキマ時間を活用できるスマホ完結型の通信講座は、効率よく知識を吸収する強力な味方になります。
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