エンジニアが弁理士を目指す理由とは?キャリア・年収・勉強法を徹底解説

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エンジニアが弁理士資格を目指すのは“理にかなっている”理由

エンジニアとして日々の業務に励んでいると、ふと次のような疑問や悩みが頭をよぎることはないでしょうか?

  • このまま開発職で一生やっていけるのだろうか
  • 専門性をもっと活かしたキャリアはないのか
  • 技術力+αの武器がほしい
  • 管理職ではなく、“技術を軸にしたプロフェッショナル”な道は?

こうした問いに対する一つの明確な答えが「弁理士」という国家資格です。

実際、私もエンジニアとしてメーカーで開発業務をしていた時期に、キャリアへの漠然とした不安と将来性への模索から、「弁理士」という選択肢に出会いました。そして2022年、働きながら試験に合格し、現在は知財部で特許実務に携わる日々を送っています。

この記事では、なぜエンジニアと弁理士の相性が良いのか転職・年収アップにどうつながるのかどんな勉強法が効果的なのかを、私自身の経験も踏まえて徹底的に掘り下げていきます。

▼ エンジニアと弁理士の“共通点”とは?

エンジニアと弁理士。まったく違う世界のように見えて、実は深いつながりがあります。

まず、弁理士の主な業務は、特許出願書類の作成技術内容の法的保護。これらは、実際に技術を理解しなければ正確に行うことができません。

つまり、理系の知識を持つエンジニアは、弁理士に非常に向いているのです。

例えば、特許明細書を作成する際には、技術的アイデアの本質を構造的に把握し、それを論理的・客観的に文章化する力が必要になります。これはまさに、設計業務や開発ドキュメントの作成で培ったスキルと重なります。

さらに、AIやIoT、バイオなどの先端技術分野では理系弁理士の需要が急増中。エンジニア出身の弁理士は、企業にとって貴重な戦力になるため、市場価値も高まり続けています。

▼ 弁理士資格が開くキャリアの可能性

弁理士資格を持っていることで、エンジニアのままでは届かないポジションや報酬に手が届くようになります。たとえば…

  • 知財部への異動や転職
  • 特許事務所へのキャリアチェンジ
  • 技術経営(MOT)やスタートアップ支援への展開
  • 独立して“個人弁理士”として活動する道

特に近年では、知財部の人材不足が顕著で、理系バックグラウンドを持つ若手の需要は非常に高くなっています。メーカーだけでなく、IT企業や大学発ベンチャーでも理系弁理士の採用ニーズが増加中です。

なお、知財部の仕事内容については、以下の記事で詳しく解説しています。

エンジニアが弁理士になるまでのロードマップ

1. 弁理士になるには?【まずは受験資格の確認から】

弁理士試験には学歴や職歴による制限は一切なく、誰でも受験が可能です。つまり、エンジニアとして働いている方でも今すぐ挑戦できます

ただし、試験内容は決して簡単ではなく、特に法律系の科目(特許法・実用新案法・意匠法・商標法など)への対策が必須です。理系出身の方にとっては、この「法律の壁」が大きなハードルとなります。

そこで重要になるのが、最短距離で効率的に勉強を進めるルートの選択です。

2. 弁理士試験はこう進む【試験制度の概要】

弁理士試験は大きく以下の3ステップに分かれています。

試験種別試験内容試験時期
短答式試験マークシート式(5法・著作権・不競など)5月
論文式試験筆記(必須:特許法・意匠法・商標法/選択科目)7月
口述試験面接形式(実務対応力を見る)10月

合格率は例年6~7%前後と狭き門ですが、正しい勉強法と戦略的スケジューリングさえあれば、働きながらでも合格は充分に可能です。

エンジニア向けおすすめ勉強法:独学だけに頼らないのがポイント

エンジニア出身者の多くが「独学で挑戦しよう」と考えますが、弁理士試験に限っては非効率なケースが多いです。理由は以下の通りです:

  • 法律科目は独特の思考回路と用語が必要
  • 試験対策の“出題傾向”を知らないと方向性を誤る
  • 論文対策は添削指導が不可欠

実際、私も独学から始めようとしましたが、「何をどの順番でやればよいのか」でかなり悩みました。そこで活用したのがオンライン講座の活用です。

▼ 働きながら最短合格を目指すなら Studying(スタディング)

特におすすめなのが、スタディング弁理士講座です。
スマホやPCからスキマ時間に勉強できるので、エンジニアとして働きながらでも続けやすいのが魅力です。

\私も使ってました/
▼私が実際に使って合格した講座はこちらの記事で詳しくレビューしています:

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スタディングの特徴は以下の通り:

  • 動画講義中心でわかりやすい(図解が豊富)
  • スケジュール機能で進捗が見える化される
  • 過去問演習や模試もオンライン完結
  • 価格が安い(10万円未満から受講可能)

また、法律が初学の理系出身者でもつまずかないように構成されており、ゼロから安心して始められます。

このように、スタディングは「忙しい社会人・エンジニア向けに最適化された教材」と言えるでしょう。

弁理士資格でエンジニアは“転職無双”できる?

弁理士資格を取得すると、キャリアの選択肢が一気に広がります。エンジニアとして開発経験を積んできた方は、次のようなルートが視野に入ります:

✔ 知財部門への社内異動

メーカーやIT企業の知財部は、技術の中身を深く理解できる人材を求めています。エンジニアとしての経験+弁理士資格の組み合わせは、まさに即戦力として高評価。

✔ 特許事務所への転職

特許事務所では、明細書作成や中間処理など、特許実務のスペシャリストとしての活躍が期待されます。技術を「書く力」に変えるスキルが求められ、理系出身者にとってはうってつけのフィールド。

✔ 年収の上がり幅は?

気になるのはやはり年収面。弁理士の資格を取ったことで…

  • 年収400万円 → 600万円(知財部へ異動)
  • 年収500万円 → 750万円(特許事務所への転職)
  • 年収600万円 → 1000万円超(独立開業・管理職登用)

…というような大幅アップも、現実的に起こり得ます。とくに若手・理系の弁理士は希少価値が高いため、企業からのニーズも高いのが現状です。

▼ 弁理士の転職市場をリアルに知るなら【リーガルジョブボード】

弁理士や知財職に特化した転職エージェントとして信頼されているのが、
▶︎ リーガルジョブボード です。

👉今よりも働きやすい事務所に転職できる。 弁理士・特許技術者求人サイト【リーガルジョブボード】

法律・知財系に特化した求人が圧倒的に豊富で、一般的な転職サイトでは見つからない非公開求人も充実。弁理士資格取得後の転職だけでなく、勉強中の人向けの**「勉強中歓迎」の求人**もあります。

▼ リーガルジョブボードのおすすめポイント:

  • 知財系専門のキャリアアドバイザーが在籍
  • 職場の“リアルな雰囲気”も教えてくれる
  • 求人の多くが「弁理士・知財未経験OK」

私の知人も、開発職から知財部に転職する際にリーガルジョブボードを活用し、
「年収アップ+働き方の自由度が増えた」と話していました。

エンジニア出身弁理士の1日のスケジュール例【働きながらでも合格できる】

「でも、働きながら本当に勉強できるの?」という疑問もあるでしょう。

私が実際に行っていた、1日のスケジュール例を紹介します。

時間帯内容
6:00〜7:00起床後に短答の過去問(Studyingで動画視聴)
通勤中(片道30分)スマホで条文読み or 講義音声リスニング
12:00〜12:30昼休みに復習ノートチェック
18:00〜19:00退勤〜夕食までに論文過去問1問演習
21:00〜22:00学習計画の見直し・論文添削課題提出
22:00〜就寝

スタディングを使えば、動画と問題集が一体化されているので、朝・通勤・昼休み・夜のスキマ時間をすべて活かすことが可能になります。

▼ 弁理士試験の内容や教材に不安がある人へおすすめの書籍

法律初学者のエンジニアでも安心して読み進められる入門書として、
▶︎ 『弁理士スタートアップテキスト』
は非常におすすめです。

本書では、弁理士試験の全体像を丁寧に解説しており、用語解説や出題傾向、さらには「知財とは何か?」という根本的な疑問に対しても親切に答えてくれます。

特に「理系で法律が苦手だけど挑戦したい」という方にとっては、スタート地点に最適な一冊です。
➡ 弁理士試験に必要な参考書の全体像は、以下の記事でも解説しています。

エンジニアから弁理士へ──“技術”を武器にする次のキャリア

エンジニアとしての技術力は、それ単体でも大きな価値を持ちます。しかしながら、それを“知的財産”として守り、活用し、戦略的に使う力を身につけると、一気に希少性が高まります。

それが、弁理士資格を取得する最大のメリットです。

私自身、技術畑出身で、正直「法律」と聞くだけで身構えてしまうタイプでした。それでもスタディングなどの効率的な講座を活用し、仕事と並行しながら勉強を継続。無理なく、でも着実にステップを踏んで、弁理士試験に合格することができました。

そして現在は、知財部で発明の本質をくみ取り、それを権利化する業務に携わりながら、「単なる開発者」ではなく、企業の経営戦略にも関与する立場へとキャリアアップしています。

弁理士は“働き方”の自由も得られる資格

エンジニア出身の弁理士が得られるのは、「年収アップ」や「キャリアの拡大」だけではありません。

たとえば:

  • リモートワーク中心の特許事務所勤務
  • 副業で明細書作成を受託するパラレルキャリア
  • 将来的な独立開業やコンサル業への展開

といったように、柔軟な働き方を選択できる点も大きな魅力です。

知財の仕事は、原理的には「PCとネットがあればどこでもできる」もの。特に独立を視野に入れている方にとっては、エンジニア経験+弁理士資格というのは、まさに最強の組み合わせです。

最後に:エンジニアだからこそ弁理士に向いている

この記事を読んでくださったあなたが、もし今「キャリアに漠然とした不安を感じている」「エンジニアのままでいいのか迷っている」としたら──。

その問いへの一つの答えとして、「弁理士資格を取る」という選択肢を、ぜひ真剣に検討してみてください。

なぜなら、技術を理解できる人材が“法律を武器にできる”ようになったとき、他にはない希少価値が生まれるからです。

私自身も、ほんの少しのきっかけから弁理士試験に興味を持ち、そこからキャリアが大きく広がりました。

弁理士という資格は、間違いなく理系エンジニアにとってチャンスにあふれた国家資格です。迷っているなら、一歩踏み出してみてください。

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