知財部に異動したけど「使えない」と言われた?その理由と対処法【元開発職→知財部→弁理士の視点から解説】

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こんにちは。当ブログ運営者のcoffeeです。

私は理系大学院を卒業後、メーカーで開発職として勤務し、その後知財部に異動、そして働きながら弁理士試験に合格しました。現在は弁理士として実務を経験しつつ、知財業界のリアルを発信しています。

今回は検索されることも多いキーワード、**「知財部 異動 使えない」**というテーマについて深掘りしてみたいと思います。

知財部に異動したものの、

  • 「全然評価されない」
  • 「専門用語ばかりでついていけない」
  • 「開発の経験があるのに、まるで新人扱いされる」

こんな声に心当たりがある方もいるかもしれません。

結論から言うと、知財部で「使えない」と言われるのには明確な理由があります。本記事では、その理由と現実、そして対処法を、実体験を交えてリアルに解説していきます。

1-2. 社内文化の壁:「知財部は異端」の空気

もう一つの大きな壁は、社内における知財部の特殊性です。

多くの企業では、開発や営業といった「花形部門」と比べて、知財部は「裏方」「事務系」と見なされる傾向があります。さらに、他部署の人からは、

  • 「なんかうるさい」
  • 「言ってることがわからない」
  • 「面倒なこと言ってくる人たち」

と思われがちです。

つまり、知財部は社内において情報と論理で勝負する部門であり、感覚や経験では通用しません。異動してきたばかりの人がその空気に慣れず、「浮いている」と感じるのは当然とも言えます。

1-3. 「自分は使えない」と悩む前に知っておいてほしいこと

まず断言しますが、「知財部に異動して使えない」と思われた経験がある人の多くは、本当に能力が低いわけではありません。
ただ単に、知財における「知識と言語体系」をまだ習得していないだけです。

知財は非常に特殊な分野で、最初の1年は慣れるのも大変。私自身も、異動してから1年目は、ひたすら社内マニュアルと判例を読み、外部セミナーや書籍に頼って必死に基礎固めをしていました。

📚補足:私が最初に読んで役に立った1冊

そんな私が知財部に異動して最初に手に取ったのが、以下のような「特許初心者向けの解説書」でした。

この本は、法律的な概念を、技術者にも分かりやすく図解してくれており、異動直後の不安を和らげてくれました。今でも初心者にはイチオシの1冊です。

企業知財部の仕事についてはこちらでご紹介しています。

第2章:知財部で評価される人はここが違う!スキルとマインドセット

知財部に異動して「使えない」と思われがちな人と、社内外で高く評価される人の違いはどこにあるのでしょうか?ここでは私の経験をもとに、特に重要だと感じるポイントを3つ挙げてみます。

2-1. 法律と技術の橋渡しができる力

知財部の仕事は単なる法律の理解ではなく、技術と法律をつなぐ架け橋になることが求められます。

  • 技術者目線:自分の研究開発内容や技術的な特徴を正確に説明できる
  • 法律目線:その技術が特許として保護されるための要件を理解し、要件に沿って明細書や請求項を作る

この両者を結び付けられる人が、社内外で重宝されます。

2-2. 論理的思考とコミュニケーション能力

知財部は社内の様々な部署、そして外部の弁理士や特許庁とも連携するため、わかりやすく論理的に説明できることが大切です。

異動して間もない頃は、

「言っていることが難しくて理解できない」

と言われたり、

「話が長い」

と社内で敬遠されたりすることもあります。

しかし、相手の立場に立って説明の仕方を工夫できるようになると、信頼される存在に変わります。

2-3. 自発的に学び続ける姿勢

知財は法改正や判例が日々変わる、変化の激しい分野です。

異動したばかりの人が陥りやすいのは、

  • 「教えてもらわないと動けない」
  • 「法律が難しくて避けてしまう」

という状態です。

評価される人は、研修や書籍、セミナーを自分から積極的に利用し、毎日少しずつでも知識を増やす努力を続けています。

📈 転職も視野に?知財部で「使えない」と言われる人のキャリア選択

もし今の職場でなかなか評価されず悩んでいる場合、転職を視野に入れることも有効な選択肢です。

私自身、異動後にもっと専門性を高めたくて転職情報を調べたことがあります。
転職市場では、知財経験者のニーズは非常に高く、特に弁理士資格を持っている人は強いです。

転職サイトの利用で知財部のキャリアチャンスを広げる

転職を検討されるなら、まずは信頼できる転職サイトで知財・特許職の求人情報を幅広くチェックすることが重要です。

✅おすすめ転職サイト:👉今よりも働きやすい事務所に転職できる。 弁理士・特許技術者求人サイト【リーガルジョブボード】

このようなサイトでは、知財業界に特化した求人が豊富で、希望条件に合った案件が見つかりやすいです。登録・閲覧は無料なので、まずは情報収集から始めてみてください。

また、弁理士資格取得後の転職についてはこちらの記事にまとめています。

第3章:知財部で確実にスキルアップするための勉強法と具体策

知財部で「使えない」と言われないためには、正しい勉強法と実務経験の積み重ねが欠かせません。ここでは、私が実際に知財部に異動後に取り組んだ勉強法と、効果的だった具体的なステップを紹介します。

3-1. 知財の基礎知識はまず「法律の全体像」を掴むことから

最初は膨大な法律用語や判例に圧倒されがちですが、焦らずに特許法、実用新案法、意匠法、商標法の大まかな枠組みを理解することが大事です。

具体的には、

  • 法律の目的
  • 保護される対象
  • 申請手続きの流れ
  • 特許の有効期間や権利行使の仕組み

をざっくり掴んでから、細かい条文や判例に入ると理解がスムーズになります。

3-2. 実務を想定したケーススタディで理解を深める

理論だけでなく、具体的なケースを想定して考えることも重要です。

  • 発明の特徴はどこか?
  • どのように特許請求の範囲を書けば良いか?
  • どんな先行技術があるか?
  • 審査官からの拒絶理由にどう対応するか?

こうした実務視点での勉強は、単なる丸暗記ではなく応用力を鍛えられます。

3-3. オンライン講座の活用がおすすめ

私も活用しましたが、忙しい知財担当者にこそ効率的な学習ができるオンライン講座は非常に便利です。

特に、弁理士試験の勉強も兼ねて知財知識を体系的に身につけたい方には、コスパ良く始められる講座が人気です。

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私が強くおすすめしたいのは、「スタディング弁理士講座」です。

  • スマホでスキマ時間に学べる
  • 法律初心者にもわかりやすい解説
  • 価格も良心的で続けやすい

私自身も働きながら弁理士試験に合格できたのは、この講座のおかげと言っても過言ではありません。

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3-4. 日々の業務でアウトプットを重ねる

学んだ知識は社内での報告書作成や、先輩・弁理士への相談時に積極的に活用しましょう。

また、フィードバックを素直に受け入れる姿勢がスキルアップには不可欠です。

第4章:「知財部で使えない」と言われた経験をキャリアアップの糧にする方法

知財部に異動して「使えない」と評価されるのは決して珍しいことではありません。実際、私自身も異動当初はそのように感じられる場面がありました。しかし、そこで諦めずに前向きに取り組むことが、長い目で見れば大きな成長につながります。

4-1. 自己分析で改善点を具体化する

まずは、自分のどこが「使えない」と思われているのかを冷静に分析しましょう。

  • コミュニケーション不足か?
  • 法律知識の不足か?
  • 技術理解が浅いか?
  • 提案や判断の遅さか?

具体的な課題が見えれば、対策も立てやすくなります。

4-2. 目標を設定し小さな成功体験を積む

大きな目標を持つのは大切ですが、日々の業務の中で達成可能な小さな目標を設定し、成功体験を積むことがモチベーション維持に効果的です。

例:

  • 今日のミーティングで1回は発言する
  • 今週は1件特許出願に関する提案を行う
  • 判例1つを理解し社内で共有する

こうした積み重ねが自信につながります。

4-3. 周囲のサポートを積極的に求める

知財部は専門性が高い分、分からないことがあれば積極的に先輩や弁理士に質問することが重要です。

自分で解決しようと抱え込むより、助けを借りる姿勢こそが成長の近道です。

4-4. 将来のキャリアビジョンを見据えて弁理士資格の取得を検討する

「使えない」と言われた経験がある方ほど、弁理士資格取得を目標に据えることでキャリアアップにつながるケースが多いです。

弁理士資格は知財業界での信用度を飛躍的に高め、待遇改善や転職成功の大きな武器になります。

まとめ:知財部で「使えない」と言われても諦めずに成長とキャリアアップを目指そう

知財部での仕事は専門知識と実務経験が求められ、最初は「使えない」と感じられることも多いかもしれません。ですが、そこで落ち込むのではなく、自己分析と目標設定を繰り返し、日々努力を積み重ねることが重要です。

私自身、理系出身で知財部に異動後に苦労しましたが、弁理士資格の取得と効率的な勉強法の実践で大きく成長できました。このブログを通じて、働きながらでも最短で弁理士資格を目指せる学習法や、知財部でのキャリア構築のヒントをお伝えしたいと思っています。

また、知財業界でのキャリアアップを目指すなら、資格取得はもちろん、転職やスキルアップの情報も積極的に取り入れることをおすすめします。信頼できる転職サービスや良書も活用しながら、自分らしいキャリアを築いてください。

この記事が「知財部で使えない」と感じる方の支えとなり、少しでも前向きにキャリアを考えるきっかけになれば嬉しいです。今後も資格取得や知財業界の情報を発信していきますので、ぜひまた覗いてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

サイト運営者:coffee

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