「ITパスポートって履歴書に書いていいの?」「本当に就職や転職で評価されるの?」
そんな疑問をお持ちの方へ。
ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の一つとして国が認定しているれっきとした国家資格です。特に文系・未経験からIT業界に挑戦したい人や、企業での基本的なITリテラシーを証明したい人には、とてもコスパの高い資格として人気を集めています。
本記事では、
- ITパスポートは履歴書に書けるのか?
- 書き方や記載例
- 実際に就活・転職でどれくらい評価されるのか?
- 効率的な勉強法やおすすめの講座
などを、現役のキャリアアドバイザーの視点からわかりやすく解説します。
私が実際にITパスポートに合格した際の体験談についてはこちらをご参照ください。
🟧 第1節:ITパスポートは履歴書に“書く価値がある”資格か?
◆ はじめに:資格を書く目的とは?
履歴書に資格を書く理由は、「自分のスキル・知識・姿勢を証明するため」です。
企業側は、学歴や職歴だけではわからない応募者の“強み”や“成長意欲”を、資格欄から見ています。
では、その中で「ITパスポート」はどう評価されるのか?
- 「国家資格」という肩書きがあるから評価される?
- それとも、初級資格だから書く意味はない?
この問いに正面から答えるには、企業側の視点と、応募者の立場による“価値のズレ”を理解する必要があります。
◆ ITパスポートは国家資格=信頼できる情報の裏付け
まず前提として、ITパスポートは経済産業省所管の国家資格です。
これは「自称ITに詳しいです」というレベルではなく、国が定めた基準に基づく“最低限のITリテラシー”を有することを証明するものです。
企業にとっては、
- 業務で使うIT用語やデジタル環境に対する“理解力”があるか
- Excelや業務システム、ネットワークなどの基本が分かっているか
- セキュリティや情報倫理など、ビジネスマナーのIT版を守れるか
といったスクリーニング(ふるい分け)に使える明確な基準となります。
◆ 「ITパスポートなんて意味ない」と言われるのはなぜか?
ネット上では「ITパスポートなんて意味ない」「誰でも取れる」といった声も見かけます。
しかしこれは、エンジニアや中・上級者の視点から見たときの話です。
たとえば、実務経験3年以上でプログラミングがバリバリできるエンジニア職志望者がITパスポートだけを持っていても、確かにインパクトは薄いです。
でも、もしあなたが――
- 文系出身で、IT職未経験
- 接客業や事務職からキャリアチェンジを目指している
- 社内の非IT部門にいるが、ITリテラシーの証明がしたい
という立場であれば、ITパスポートは“持っていて当たり前”ではなく、“持っていると一歩抜け出せる資格”になります。
私自身も、転職活動の際、
「ITの基礎知識を備えている知財人材」というアピールができると判断し、ITパスポートの取得を決めました。
私がITパスポートを取ろうと思ったきっかけとなる転職活動についてはこちらの記事をご参照ください。
🟧 第2節:企業はITパスポートをどう評価しているのか?
◆ 「評価される」というより「評価されない理由がない」
まず前提として、ITパスポートは“持っていると有利になる”というより、“持っていないことでマイナス評価になるリスクを減らせる”資格です。
特に以下のような企業・職種では、書類選考や面接の際に、ITパスポートがじわじわ効いてきます。
業種・職種 | 評価される理由 |
---|---|
一般企業(総合職・事務職) | DX推進やクラウドツール導入にIT基礎が必要とされるため |
IT企業(営業・サポート職) | 顧客にITの基礎を説明できる力が求められるため |
公務員(地方自治体・省庁) | デジタル庁の推進などでITスキルが重視される風潮のため |
金融・保険・不動産業界 | FinTechやセキュリティ意識の高さが求められるため |
上記に該当する業界では、「この応募者は最低限のITリテラシーを備えているな」とポジティブに受け取ってもらえることが多いのです。
◆ ITリテラシーがある=“業務理解が早そう”という印象
ITパスポートが評価される理由は、単なる知識量だけではありません。
むしろ企業が重視しているのは、“業務を理解し、円滑に進めるための素地”があるかどうかです。
たとえば、企業の業務には以下のような場面が日常的にあります:
- 業務フローに関わるITツール(SaaS)の導入・活用
- クラウド管理や社内チャット、業務管理ソフトの利用
- システム障害や情報漏えいリスクへの基礎理解
こうした場面で、「意味がわからない」「説明されてもピンとこない」という人よりも、“ITの基本的な文脈が分かる人”の方が、圧倒的に重宝されます。
つまりITパスポートの保有は、“この人は研修やOJTでの飲み込みが早そうだ”という期待を企業に持たせることができるのです。
◆ 企業は「資格より姿勢」を見ている
ここで少し視点を変えてみましょう。
企業が履歴書の資格欄を見るとき、実は「何を持っているか」よりも「なぜそれを取ったのか」「どう活かそうとしているか」に注目しています。
つまりITパスポートそのものよりも、
- 「この人は独学で計画的に勉強できる人だ」
- 「資格を通じてスキルアップに前向きな人だ」
といった人物像の一部として評価しているのです。
したがって、「意味があるか?」という問いに対しての答えはこうです:
“その資格を通して何を伝えたいか”によって、価値は変わる。
🟧 第3節:文系・未経験・非IT職にとっての“強い武器”になる
◆ IT未経験者の「成長意欲」を証明する
たとえば、あなたが文系出身で、これまでITと無縁の仕事をしてきたとします。
そうした背景でも「IT業界にチャレンジしたい」「業務効率化の分野で活躍したい」と転職活動をするケースは少なくありません。
そのような時に、「ITパスポートを自主的に取得している」という事実そのものが、強い説得材料になります。
企業からすると、
- 「未経験でも学ぶ姿勢がある」
- 「業界の基本を理解してから応募している」
- 「ITが苦手ではないことが明らか」
といった印象を与えることができるのです。
◆ 文系でも“ITを理解できる人”と伝わる
「理系でないからITは苦手」と思われがちな文系出身者も多いですが、ITパスポートがあればそうした偏見を払拭できます。
実際、ITパスポートで問われる内容は次のようなものです:
- コンピュータの基本構成
- ネットワークとセキュリティの基礎
- ソフトウェアや業務システムの種類
- ITを活用した経営戦略や業務効率化
- 情報モラル・個人情報保護
これらは「理系知識」というより、ビジネスパーソンとしてのITリテラシーそのもの。
つまり、文系であっても社会人として必要な知識をしっかり身につけていると証明できるわけです。
◆ 非IT職でも「社内IT化に貢献できる人材」と評価される
最近は、どんな職種でもIT化・DX(デジタルトランスフォーメーション)の波が押し寄せています。
たとえば:
- 営業でもCRMやSFAツールを使いこなす必要がある
- 総務や人事でもクラウド型労務管理ツールを使う
- 現場スタッフでもデジタルで報告・共有を行う
こうした中で、ITに対する苦手意識がなく、基本的な理解がある人材は、「デジタル化を社内で進める際の中心人物になれる」と評価されるのです。
履歴書にITパスポートを記載することで、「社内のIT推進に貢献できる人材」という印象を与えることも十分可能です。
🟧 第4節:履歴書・職務経歴書にITパスポートをどう書く?効果的なアピール方法
◆ 履歴書での書き方の基本
まず、履歴書の資格欄には以下のようにシンプルに記載します。
コピーする編集する令和〇年〇月 ITパスポート試験 合格(経済産業省)
また、転職サイトやエージェント経由の応募で「入力欄」がある場合は、正式名称で登録しましょう。
✅ ITパスポート試験(経済産業省認定国家試験)
この時点では“事実の記載”にとどまりますが、ポイントは自己PR欄や職務経歴書での展開の仕方です。
◆ 自己PR欄でのアピール例
履歴書やエントリーシートの自由記述欄では、「なぜこの資格を取ったのか」「どう活かしたいのか」をセットで伝えると効果的です。
🔹 例文1(事務職・総務系)
社内のIT化・業務効率化が進む中、基礎的なITリテラシーの必要性を感じ、ITパスポートを取得しました。クラウド型勤怠管理やチャットツールの導入にも積極的に関わり、よりスムーズな業務運用に貢献したいと考えております。
🔹 例文2(営業職・未経験からのIT業界志望)
IT業界に関心を持ち、自主的にITパスポートを学習・取得しました。基礎から学んだ知識を活かし、ITサービスの価値を的確に伝えられる営業を目指したいと考えております。
🔹 例文3(学生・新卒の場合)
将来、どの職種に就いてもITの基礎知識は不可欠と考え、在学中にITパスポートを取得しました。課題管理や情報共有などにおいて、ITツールを活用する意識を持ち、業務の効率化に貢献できる人材を目指しています。
◆ 職務経歴書に書くならどうする?
職務経歴書に書く場合は、「スキル・資格」や「自己研鑽」セクションに記載するのが一般的です。
ポイントは、資格の取得だけでなく、それに基づく行動・姿勢を示すことです。
🔸 例:スキル欄での表現
コピーする編集する【資格】
・ITパスポート(2024年9月取得)
→ 基礎的なIT知識(ハードウェア、ネットワーク、セキュリティ、経営戦略)を習得。社内業務のIT化や新システム導入時に貢献可能。
🟧 第5節:「ITパスポートは履歴書に書いても意味がない」は本当か?
インターネット上では、
「ITパスポートなんて履歴書に書いても意味がない」
「誰でも取れる資格だからアピールにならない」
という声を見かけることがあります。
では、それは本当なのでしょうか?
結論から言えば、「意味があるかどうか」は、その人の経歴や目的次第です。
以下で詳しく解説していきます。
◆ 「評価されにくい」パターンは存在する
たしかに、以下のようなケースでは、ITパスポートを履歴書に書いても強い評価は得にくいです。
- ITエンジニアとして5年~10年の実務経験がある
- 基本情報技術者や応用情報技術者など、上位資格をすでに持っている
- 技術職で即戦力を求められている現場への応募
このような場合、ITパスポートは“今さら感”のある資格と見なされる可能性があります。
◆ それでも「学ぶ姿勢の証明」になる
一方で、先に述べたように、
- 未経験でIT業界に入りたい人
- 文系や非IT系の職種からのキャリアチェンジ
- 学生や新卒でスキルをアピールしたい人
- 社内でITリテラシー向上を求められている人
にとって、ITパスポートは「意味のある資格」です。
特に、“あえて学んだ”という事実は、履歴書に記載するだけで成長意欲・リスキリングの姿勢を示すものとして評価されます。
◆ 企業が「資格そのもの」だけを見ているわけではない
そもそも、企業が履歴書で見ているのは「資格そのものの価値」ではなく、
- どのような背景で資格を取得したのか
- 今後どのように活かすつもりなのか
- その人が自ら行動を起こせる人かどうか
といった“文脈”です。
つまり、ITパスポートを「取ったこと」よりも、「取ろうと思った理由」と「そこから何を考えたか」の方が重要なのです。
◆ 学び続ける人=企業が求める人材
リスキリングや自己学習への注目が高まる現代では、
**「資格を通じて自分を高める姿勢を持っているか」**という観点で評価されることが増えています。
たとえITパスポートが“国家試験の中では入門レベル”であっても、
「学びのスタートとして適切で、実行に移した」ことを証明できれば、履歴書に書く価値は十分にあるのです。
🟧 第6節:ITパスポートを履歴書で活かすなら、効率的な学習がカギ|おすすめ講座は「スタディング」
ここまで解説してきたように、ITパスポートは「履歴書に書ける資格」であり、特に未経験者・文系・非IT職の人にとっては強いアピール材料になります。
しかし、ITに馴染みのない人にとっては、専門用語や情報量の多さに挫折してしまうことも……。
◆ そんなときは「スタディング」のITパスポート講座がおすすめ
◆ スタディングをおすすめする5つの理由
✅ 1. スマホ1台で完結!通勤中や寝る前にも学べる
通学の必要なし。動画講義・問題演習・復習機能まですべてスマホで完結できます。
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専門用語が苦手でも安心。視覚的に理解できる設計になっており、知識ゼロからでも習得しやすいです。
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「約1か月で合格レベルに到達」できるよう設計されており、就職・転職活動に向けた時間確保も◎。
✅ 4. 学習状況を自動で可視化できる
マイページでは、自分の進捗や弱点を一目で確認できるので、計画的な学習が可能です。
✅ 5. コスパ最強!合格後も役立つ知識が身に付く
講座費用は他社と比べてリーズナブル。しかも、ITリテラシーは合格後も職場でずっと使える知識です。
◆ 「ITパスポート × スタディング」で、履歴書に書ける“実力”を手に入れよう
ITパスポートを取る目的は、単なる資格取得ではありません。
履歴書でアピールし、就職・転職で一歩リードするための実力を手に入れることです。
スタディングなら、初心者でも無理なく、効率的に合格を目指せます。
迷っている方は、まずは無料講座から始めてみてはいかがでしょうか?
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独学で勉強されたい方はこちらもおすすめです。
【独学】:
- 定番書籍『出るとこだけ!ITパスポート』
✅ まとめ|ITパスポートは「履歴書に書ける価値ある資格」
ポイント | 内容 |
---|---|
✔ 書ける? | 書けます。国家試験なので堂々と記載可能。 |
✔ 意味ある? | 未経験・文系・非IT職にとっては特に意味あり。 |
✔ 評価される? | 取得理由や活用意図を明確にすれば評価される。 |
✔ どう書く? | 資格欄+自己PRに具体的に落とし込むのがコツ。 |
✔ おすすめ講座 | スタディング:初心者向けでコスパも◎ |
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