こんにちは、ブログにご訪問いただきありがとうございます。
運営者のcoffeeです。私は理系大学院を卒業後、メーカー開発職から知財部へ異動し、弁理士資格を取得しました。2024年にはITパスポート試験にも合格しています。
今回の記事では、「ITパスポートは誰でも受かるの?」という疑問に、実際に働きながら独学で合格した経験者の立場からお答えします。
結論からいうと、「きちんと準備すれば誰でも合格できます」。ですが、“誰でも”=何も努力しなくてOKという意味ではありません。本記事では、
- 合格率の裏に隠れた本当の難易度
- 独学でも受かる人と落ちる人の違い
- 合格に必要な勉強時間や対策法
について、具体的に解説していきます。
実際に私がITパスポートを受けた際の記事はこちらに記載しております。👇
第1節:ITパスポートは本当に「誰でも受かる」資格なのか?
表面的な合格率に惑わされないで
ITパスポート試験の合格率は平均50%前後で、国家試験としては比較的高めです。これだけを見ると、「簡単そう」「誰でもいけるんじゃ?」と思ってしまいがちです。
でも、合格率の「50%」は受験申込者の半分が落ちているという事実の裏返しでもあります。つまり、何の対策もせずに受けると半分の人は落ちるんです。
ITパスポートが「誰でも受かる」と言われる理由
では、なぜ「誰でも受かる」と言われているのでしょうか?
その理由には以下のような点が挙げられます。
- 記述問題がない → 全て4択の選択式
- 出題範囲が広いが浅い → 各分野の基礎知識が問われる程度
- 数学的計算がほぼ不要 → 数学が苦手でも問題なし
- 過去問の傾向が安定している → 対策がしやすい
つまり、「ちゃんと勉強すれば確実に得点が取れる構造」になっているため、合格者からすれば「これは誰でも受かるよ」と感じられるのです。
第2節:それでも落ちる人の3つの特徴
「ITパスポートは誰でも受かる」と言われる一方で、実際には毎回4〜5割の人が不合格になっています。では、なぜ不合格になるのでしょうか?私の周囲やSNS上の体験談、そして自分の経験を踏まえて、落ちやすい人の3つの共通点を解説します。
①「ノー勉」で受けに来る人
最も多いのがこれです。
「どうせ簡単なんでしょ?」「大学の履歴書に書ければいいし…」という軽いノリで、参考書を1冊も開かずに試験会場に来る人が意外といます。
ITパスポートはあくまで「国家試験」です。初見では意味不明な専門用語がズラッと出てきます。
たとえば「SWOT分析」「ディジタル署名」「積送在庫」など、日常生活ではまず聞かない用語が普通に出題されます。
このような状態で試験に挑むと、途中で集中力が切れ、マークシートが適当になることも少なくありません。
②古い参考書で勉強している人
「もらいものの参考書で勉強してます!」という人も要注意です。
ITパスポートは、毎年のように出題範囲が改定されており、特に近年はDX、AI、情報セキュリティなどの重要度が増しています。
具体例としては、以下のような用語は2020年代以降に新たに注目され始めたものです:
- ゼロトラストセキュリティ
- DX(デジタルトランスフォーメーション)
- SDGs(持続可能な開発目標)
- SaaS/PaaS/IaaSの違い
数年前の参考書だと、こういった新しいトピックがまるごと抜けていたりします。
その結果、「勉強したのに全然知らない問題ばかりだった…」という悲劇に。
③「暗記だけ」で乗り切ろうとする人
「どうせ選択肢問題でしょ?用語を丸暗記すればいいじゃん」と考える人も、実は危ないです。
ITパスポートは用語の定義だけを問う問題だけでなく、「どう活用するか」「どんな場面で使うか」といった実務的な思考問題も出題されます。
例:
「ある企業でBYOD(Bring Your Own Device)を導入する場合に必要な対策はどれか?」
このような設問では、定義だけ知っていても正解できません。
ちゃんと背景や業務知識と結びつけて理解しておく必要があります。
第3節:IT初心者でも合格できる!効果的な勉強法
ITパスポートは、情報処理技術者試験の中でももっとも基礎的なレベルに位置づけられており、受験資格も不要です。
そのため、IT業界未経験の社会人や高校生、中学生でも合格している人がたくさんいます。
実際、私は理系出身ですがIT分野はほぼ素人の状態からスタートしました。それでも、働きながら2か月ほどの勉強で合格できました。
では、どうやって勉強を進めたら初心者でも確実に合格できるのか?
ここでは、初心者向けの効果的な学習法を3ステップで紹介します。
ステップ①:全体像をつかむ → スマホアプリ・動画講座で一気に俯瞰
まずは、「何が出るのか」をざっくり把握することが大事です。
いきなり暗記に走ると、どこに重点を置けばよいかわからず、挫折しやすくなります。
私が使ってよかったのは、スタディング ITパスポート講座のスマホ動画講義です。
✅通勤中や寝る前などのスキマ時間で視聴可能
✅各分野のポイントだけを図解付きで簡潔に解説
✅初心者でも「なんとなくわかった気になれる」導入構成
この段階では「なんとなく用語の雰囲気がわかる」くらいでOK。
細かい定義や分類は後で覚えればいいんです。

ステップ②:過去問と問題集で「解きながら覚える」
一通りの内容をインプットしたら、次はアウトプット練習。
ITパスポート試験は出題傾向が非常に安定しているため、過去問演習が非常に有効です。
『キタミ式イラストIT塾 ITパスポート』(技術評論社)
これらはイラストや図表が豊富で、用語が頭に入りやすいので、ITが苦手な方にも向いています。
ステップ③:重要用語は暗記カードで反復!
最後の仕上げに使えるのが「暗記カード(単語帳)アプリ」です。
私は「Anki」や「Quizlet」といったアプリを使って、間違えた用語や定義を隙間時間に何度も繰り返しました。
ここでのポイントは、「一気に覚えようとせず、小分けで何度も見返す」こと。
これによって長期記憶に定着しやすくなります。
第4節:実は転職にも有利!ITパスポートが持つ3つの効力
「ITパスポートって、所詮は簡単な資格でしょ?」「転職で評価されるの?」
そう思っている方も多いかもしれません。しかし、ITパスポートを取得することで得られる“効力”は意外に大きいんです。
ここでは、私自身がITパスポートを取得して感じたメリットや、実際に転職市場で見られているポイントを含めて、ITパスポートがキャリアに与える3つの影響を紹介します。
① ITリテラシーの証明になる → 非IT職でも強みになる
今やどんな業界でも「DX化」「業務のデジタル化」が進んでいます。
総務、営業、企画、製造…どんな職種でもITとの関わりは避けられません。
そんな中で、「私はITの基礎知識があります」という客観的な証明ができる資格がITパスポートなんです。
特に以下のような業務では評価されやすいです:
- 情報システム部門とのやり取りがある職種(例:経理、総務、法務)
- システム導入やSaaS製品を使う現場職(例:営業、店舗マネージャー)
- チームでのオンライン共有やクラウド活用を求められる場面
単なる「名ばかりの資格」ではなく、職場で実際に活きる場面が増えているのが特徴です。
② 履歴書や職務経歴書に書ける → 書類通過率が上がる
ITパスポートは国家資格なので、履歴書や転職サイトの資格欄に堂々と記載できます。
とくに、IT系未経験者や20代〜30代前半の転職活動では、「意欲の証明」として見られることが多いです。
また、応募先によってはITパスポートの保有が必須条件や推奨条件に含まれている求人もあります。
つまり、取得しているかどうかで「書類選考で弾かれるか」が変わることも十分あり得ます。
③ 未経験からのIT転職でアピールできる
「エンジニアに興味があるけど、自分は文系だし…」
そんな方でも、ITパスポートを取得しておくと、未経験歓迎のIT求人に応募しやすくなります。
特に最近注目されているのが、**TECHHUB NewBie(テックハブ・ニュービー)**のような「ITエンジニア専門の転職支援サービス」。
このようなサービスでは、以下のようなサポートが受けられます:
✅ 完全未経験OK・学歴不問の求人を紹介
✅ ITパスポートなどの資格保有者を優遇する求人あり
✅ 履歴書・職務経歴書の添削サポート
✅ 面接対策もマンツーマンで対応

まとめ:ITパスポートは「誰でも受かる」けれど、正しい努力が必要
本記事では「ITパスポートは誰でも受かるのか?」というテーマで、実際に合格した立場からその真実をお伝えしました。
結論として、ITパスポートはきちんと準備すれば“誰でも”合格できる試験です。
ただし、それは「何もしなくても受かる」という意味ではありません。
- 最新の教材で体系的にインプットし
- 過去問演習でアウトプットを重ね
- 暗記カードや用語反復で知識を定着させ
といった、正しい努力の積み重ねが必要です。
それでも「やってみようかな」「難しそうだな…」と悩んでいる方へ。
私は働きながら勉強し、最初はITのこともよく分からない状態でしたが、効率よく学べるツールを活用することで合格できました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ITパスポートに合格した後、次は基本情報技術者試験や応用情報技術者試験に進む人も多くいます。
それらについても当ブログで実体験を交えながら詳しく紹介していますので、よければそちらもご覧ください。
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