このブログにご訪問いただきありがとうございます。サイト運営者のcoffeeと申します。
近年、ChatGPTをはじめとする生成AIの発展により、ホワイトカラー、特に専門職の仕事が奪われるという議論が加速しています。知的財産(知財)を扱う部署である「知財部」もその筆頭です。「AIに特許は書けるのか?」「先行技術調査は自動化されるのか?」「知財部員の将来性は本当にあるのか?」……。
現役の知財部員であり、弁理士、そしてITの高度資格である「応用情報技術者」を保持する私の結論は、「知財部の将来性は非常に明るい。ただし、それは『AIを使いこなす側』に回る者限定である」というものです。
まずは、私がこの結論に至った背景である、私の少し特殊なキャリアを紹介させてください。
運営者・coffeeの略歴:なぜ「IT×知財」なのか
- 2018年: 理系大学院卒業後、メーカー開発職に就職。
- 2020年10月: 会社の特許研修で弁理士の重要性を知り、試験勉強を開始。
- 2021年: 同メーカー知財部へ異動。現場の技術に精通した知財部員として活動。
- 2022年1月: 弁理士試験に合格。働きながら「最短ルート」を追求した効率的学習を確立。
- 2024年: AI時代に対応するためIT知識を極限まで強化。ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者試験をストレートで制覇。
私は特別な才能があったわけではありません。「どうすれば合格できるか」を毎日考え、効率を突き詰めた結果、今のキャリアがあります。この「効率化の視点」こそが、AI時代を生き抜く最大の鍵となります。
1. 知財部の役割はAI時代にどう激変するのか?
これまで知財部の中心業務は、特許の「権利化」と「調査」でした。しかし、これらの業務の性質はAIの登場によって根本から変わろうとしています。
定型業務の「コモディティ化」
先行技術調査や特許のドラフト作成(明細書の作成)は、特定のルールに基づいて情報を整理・分析する作業です。AIは、大量のデータからパターンを認識し、効率的に処理する能力に長けています。
近い将来、AIがこれらの作業の8割を肩代わりし、人間が担う必要性は薄れていくでしょう。しかし、これは「仕事がなくなる」ことを意味しません。むしろ、人間は**「AIが苦手とする高度な意思決定」**にリソースを集中できるようになるのです。
人間が注力すべき「3つの戦略的業務」
AIが実務を効率化する分、人間には以下の役割がより強く求められます。
知財の事業活用(IPマネタイズ): 保有する特許をライセンス供与する、あるいはM&Aにおける知財価値の精査(デューデリジェンス)を行う。これらは、ビジネス・法務・技術の三位一体の判断が求められる高度な領域です。
経営戦略と連動した「知財ポートフォリオ」の構築: どの技術で他社をブロックし、どの技術を解放してプラットフォーム化するか。これは経営層と対等に渡り合える「戦略眼」が必要です。
発明発掘(インベンション・マイニング): 開発部門に入り込み、技術者自身も気づいていない「発明の種」を見つけ出すこと。AIにはできない「人間同士の対話」による価値の引き出しです。
2. AI時代の知財部員に求められる「3つの新スキル」
AI時代を生き抜くためには、単に法律や技術の知識を持つだけでは不十分です。以下の3つのスキルを意識的に磨くことが重要になります。
① AI・ITリテラシー(「IT高度資格」が活きる理由)
AIの仕組みを理解し、その出力結果の妥当性を判断する能力です。 私は応用情報技術者試験の学習を通じて、ニューラルネットワークの基礎やデータの扱い方を学びました。これにより、AIが出した調査結果を「なぜこうなったのか」と論理的に疑い、修正する力が身につきました。**「AIをブラックボックスにしない知識」**こそが、専門家としての信頼に繋がります。
② ビジネス・経営視点
知財を単なる「権利」ではなく「企業の利益に貢献する資産」と捉える視点です。 「この特許を取ると、市場シェアを何%守れるのか?」 「競合他社の参入を何年遅らせることができるのか?」 このように、経営陣が知りたい「数字」や「事業メリット」で知財を語れる能力が必須です。
③ 高度なコミュニケーション・ファシリテーション能力
知財の専門家ではない開発者や経営層に、戦略をわかりやすく伝え、納得させる力です。知財を「守り」の道具から「攻め」の武器へと変えるためには、社内の関係者を巻き込む人間力が不可欠です。
3. 知財部員としての将来性を最大化する「2つの必勝キャリアパス」
AI時代においても、自身の市場価値を指数関数的に高めるためのルートは明確です。
キャリアパス1:企業内弁理士として「経営のスペシャリスト」を目指す
知財部員としてキャリアを積む上で、弁理士資格の取得は今なお、そして今後も最強の武器です。
- なぜ弁理士なのか: 弁理士は、知的財産権に関する独占業務を行うことができる国家資格です。AIがドラフトを作成できても、最終的な法的な判断や、特許庁・競合他社との高度な交渉は、資格に裏打ちされた「人間」にしか許されません。
- coffeeの実体験: 私はメーカー開発職から知財部に異動し、働きながら弁理士試験に合格しました。資格取得後は、単なる担当者ではなく「社内の専門家」として、経営層への提言や重要なプロジェクトの初期段階から声がかかるようになり、業務の幅と年収が劇的に向上しました。
キャリアパス2:知財×ITの掛け合わせで「テック知財人材」になる
私が応用情報技術者まで取得したのは、これからの知財は「ITを知らずには語れない」と確信したからです。
- IT企業・コンサルへの道: ソフトウェア特許、AI関連発明、データ利活用。これらを扱うには、法律知識だけでなく、システム構成やアルゴリズムの理解が必須です。
- 市場価値の高さ: 「特許がわかるエンジニア」や「ITがわかる弁理士」は、転職市場において圧倒的な希少性を持ちます。IT系スタートアップや外資系IT企業の知財部門は、こうしたハイブリッド人材を常に求めています。
4. coffee流:働きながら「最短・最安・最大効率」で合格する秘訣
「弁理士試験は難関だし、IT資格まで取る時間なんてない」と思うかもしれません。しかし、私が働きながらこれらを達成できたのは、「環境」と「ツール」を徹底的に選び抜いたからです。
① スキマ時間を有効に使う
私は、机に向かう時間だけでなく、通勤・昼休み・入浴中などのスキマ時間をすべて学習に充てました。ここで不可欠だったのが、[スタディング(STUDYing)]の弁理士講座です。
AI学習管理: 自分の苦手なポイントをAIが分析してくれるため、無駄な復習を徹底的に排除できました。ートフォンで学習が完結す*[スタディング(STUDYing)]をフル活用しました。1回が短い講義動画は、忙しいビジネスパーソンのスキマ時間に最適です。
スマホ完結: 分厚いテキストを広げる必要はなく、スマホ一つで講義視聴から問題演習まで完了します。
👉 スタディング弁理士講座の無料体験はこちらから
【スタディング】受講者14万人突破!スマホで学べる人気のオンライン資格講座申込 (弁理士)② 法律の「壁」を低くする入門書の活用
最初から難しい基本書に挑むのは挫折の元です。私は『弁理士スタートアップテキスト』で全体像を掴むことから始めました。
5. AI時代を生き抜くための「データ駆動型知財戦略」
AIは敵ではなく、私たちの能力を拡張するツールです。これからの知財部員は、以下の手法で「価値創造」を主導すべきです。
IPランドスケープの高度化
AIに膨大な特許情報や市場データを解析させ、これまで人間が見つけられなかった「技術の空白地帯」や「競合の次なる一手」を抽出します。
- 人間の役割: AIの分析結果から「自社が勝てるシナリオ」を描き、経営層に提言すること。これが、AIに代替されない「戦略家」の仕事です。
発明者との対話による「価値の翻訳」
技術者は自分の発明を「ただの改良」だと思い込んでいることが多々あります。
- coffee流: 私は応用情報の知識を活かし、エンジニアと「ロジックレベル」で会話します。そうすることで、彼らも気づいていない「特許としての急所」を見つけ出し、強い権利へと昇華させることができます。この共感と翻訳のプロセスは、AIには決して真似できません。
6. 知財部員の転職市場と「年収アップ」のリアル
「今の会社で評価されない」と悩んでいるなら、一度外の世界に目を向けてください。 知財の専門知識とビジネス感覚を兼ね備えた人材は、まさに「引く手あまた」の状態です。
知財専門エージェントの活用
転職を検討する際は、一般的なサイトではなく、業界を熟知したエージェントが必須です。 私は[リーガルジョブボード]を活用しましたが、知財専門のキャリアアドバイザーは「どの企業が知財を戦略的に重視しているか」という内部情報を詳細に教えてくれます。弁理士資格があれば、大幅な年収アップでの転職も現実的な選択肢となります。
👉今よりも働きやすい事務所に転職できる。 弁理士・特許技術者求人サイト【リーガルジョブボード】
まとめ:あなたの将来性は「今この瞬間」の行動で決まる
知財部の将来性は、AIによって仕事がなくなるどころか、「より高度で、より経営に近い、エキサイティングな役割」へと進化していくため、非常に明るいと言えます。
ただし、その席に座れるのは、変化を恐れず、AIをツールとして使いこなし、自分自身の専門性を磨き続けた人だけです。
- まずは専門性を証明する: 弁理士試験の第一歩を踏み出す。
- IT武装を始める: ITパスポートや基本情報からでも良いので、テクノロジーの共通言語を学ぶ。
- 現場を深く知る: 『知財部という仕事』などの書籍から、戦略的な立ち回りを盗む。
私が「開発職から外資IT×弁理士」へとキャリアを拓けたのは、これらの「小さな積み重ね」を続けたからです。この記事が、あなたの知財キャリアに火を灯すきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。共に知財の未来を創っていきましょう!




