中小企業診断士を40代で取るメリットとデメリット【体験談あり】

中小企業診断士

2021年11月から本格的に中小企業診断士の勉強を独学でスタートし、2022年の試験でストレート合格した青坂サカスです。独学で一発合格できた勉強法は【体験談】中小企業診断士に独学で一発合格した勉強法を完全公開!で公開しています。


本記事の執筆者

青坂サカス(あおさか さかす)

通信講座のスタディング&独自の2次試験攻略法を用い、独学で中小企業診断士試験に挑戦。
育児と仕事、そして試験勉強の両立のため、学習の効率化にこだわり、一発合格を果たす。

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この記事では、40代で中小企業診断士を取得するメリットとデメリットを紹介していきます。

僕の会社の先輩に、2年前に40歳で中小企業診断士を取得した方がいますので、その方の実例も踏まえて記載していきます!


中小企業診断士とは

まず、簡単に中小企業診断士とはどういう資格なのかを中小企業診断協会のHPを参考に確認してみましょう。

中小企業診断士の役割とは?

中小企業診断士は、まず企業の成長戦略の策定について専門的知識をもってアドバイスします。また、策定した成長戦略を実行するに当たって具体的な経営計画を立て、その実績やその後の経営環境の変化を踏まえた支援も行います。このため、中小企業診断士は、専門的知識の活用とともに、企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役、中小企業への施策の適切な活用支援まで、幅広い活動に対応できるような知識や能力が求められています。


長いですが、要約すると、

・中小企業診断士は、企業の成長戦略を作成する。
・それに基づいて実行のサポートをする。
・場合によっては政府や金融機関と連携し、支援策を受けるサポートをする。

ということです。ただ、これはあくまで一般的な話で、実際は自分の専門に沿った提案・支援を行うことが多いです。例えばIT分野に詳しければシステムの導入サポートや、マーケティングの専門家であれば営業戦略の策定などです。


つまり、中小企業診断士になるには、企業経営に必要な知識を広く学ぶ必要があるということです。実際に、中小企業診断士試験は1次試験、2次試験ともに幅広い範囲の科目を受ける必要があります。

中小企業診断士1次試験 科目
  • (1日目)企業経営理論
  • (1日目)財務・会計
  • (1日目)運営管理
  • (1日目)経済学・経済政策
  • (2日目)経営法務
  • (2日目)経営情報システム
  • (2日目)中小企業経営・中小企業政策

1次試験は7科目、2次試験は4科目あります。


中小企業診断士2次試験 科目
  1. 事例Ⅰ(組織・人事)
  2. 事例Ⅱ(マーケティング)
  3. 事例Ⅲ(運営管理)
  4. 事例Ⅳ(財務会計)

こういった試験を突破した人だけが中小企業診断士の資格を手に入れられるので、「経営のスペシャリスト」と呼ばれるのは納得です。


40代で取得するメリットは多いがデメリットもある

上で見てきたように、幅広い知識を必要とするため、勉強はかなり時間がかかります。これが唯一のデメリットといえるかもしれません。特に40代となると、公私が充実し、まとまった時間を取れない年代だと思います。


中小企業診断士は1次試験だけでも800時間もの勉強が必要といわれています。毎日2時間勉強しても1年以上かかる計算です。ただでさえ時間のない40代の方には大きなハードルとなるかもしれません。

しかし、勉強方法を工夫すれば勉強時間は短縮できます。僕は約300時間ほどの勉強で1次試験に一発合格できました。1日2時間勉強すれば半年で合格できる計算です。本記事では詳しく紹介しませんが、興味があればこちらの記事をご覧ください。


中小企業診断士の唯一のデメリットが勉強時間だと思います。これはどの資格試験でも言えることですが、中小企業診断士は国家資格のため、ほかの資格よりも難易度は高いです。


40代ならではのメリット

一方で、もちろんメリットも大きいです。個人的には、取得時期が早ければ早いほどメリットを享受できる可能性が高いと思います。50代では独立くらいしかメリットがないですが、40代は企業勤めの方でもメリットを受けられます。


ビジネスの必要知識を高いレベルで身に付けられる

企業勤めの方にとって最大のメリットが、高いレベルの知識を身に付けられることです。上で見てきたように、中小企業診断士試験は科目数が多く、幅広い知識が必要になります。

企業経営理論からマーケティング論、法務や経済学など、高いレベルのビジネスマンが持っておきたい知識を体系的に学ぶことが出来ます。そして、それはこの後見ていくように昇格・昇進にも良い影響を与えます。


特に40代は会社で重要な役割を任せられることが増えたり、責任の大きい仕事をすることが増える時期です。そういった場面で中小企業診断士での勉強内容が役立ちます。

知識をつけなきゃいけないと思いつつも、何から勉強していいかわからないという人も多いと思いますが、中小企業診断士はそういう方にピッタリです。合格のために勉強を積み重ねていくことで、様々な分野の知識を吸収することが出来ます。


会社の昇格・昇進につながる

また、会社の昇格・昇進につながるというのもメリットです。

中小企業診断士は「経営のスペシャリスト」のため、資格を持っていると会社で昇格・昇進のチャンスが増えます。会社側としても、経営に関する広い知識を持っている人を管理職以上に就かせたいというのは当たり前だと思います。

50代になると、昇進・昇格への影響はかなり限られます。そのチャンスは次の世代に移ってしまうからです。


実際に僕の先輩は40歳で中小企業診断士の資格を取得しました。そして、その2年後、管理職に昇進しています。その先輩の同期の中でもかなり早い昇進で、「中小企業診断士を取得したからではないか」と本人も言っていました。

それくらい、この国家資格の威力は大きいのです。


副業で稼げる

そして、中小企業診断士の資格を取ると、副業で稼ぐこともできます。

中小企業診断士の資格の特徴は、独立している人と会社勤めの人の割合がほぼ半分半分ということが挙げられます。つまり、会社勤めの人でも副業で稼げる仕組みが整っているということです。

企業の診断(コンサル)は平日に行うことが多く、副業としては少しハードルが高いですが、プロジェクトを選べば休日のみの稼働の案件もあります。また、補助金の申請などの業務は完全リモートでできますので、平日夜の隙間時間に作業することが可能です。


私の先輩も副業で結構稼いでいるようで、中小企業診断士の資格を取って本当に良かったと言っていました。会社でもかなり忙しそうにしていますが、副業は自分のお小遣いにもできるからモチベーションが上がるとのことです。


その他のメリット

ほかには、会社によって資格手当が出るところもあります。幅広い知識がついて、昇進昇格にメリットがあるだけでなく、会社から手当が出るのは最高ですね。

また、将来独立することもできるというのもメリットです。会社勤めから離れ、自由な環境で働きたい方にはお勧めです。


一方、希望している部署に異動することもできるというのもメリットとして考えられますが、40代の場合はあまり魅力的ではないかもしれませんね。

私は30代で取得しましたが、その翌年に希望していた経営系の部署に異動することが出来ました。これは確実に資格取得のおかげです。


その他、様々メリットがあると思いますが、すべてに共通して言えるのが「早めにとったほうがメリットをたくさん享受できる」ということです。


いかに効率的に勉強できるかが重要

ここまで40代で中小企業診断士を取得することのメリットとデメリットを見てきました。メリットはたくさんあるものの、デメリットである「勉強時間」を解決するのが難しい方が多いと思います。

もし少しでも中小企業診断士への興味があれば、効率的な勉強方法を検索してみることをお勧めします。ネットには様々な勉強方法があり、とても参考になります。


僕は30代ですが、試験勉強中に子供が産まれ、育児と仕事と勉強の3足のわらじを履いていました。とても大変でしたが、効率的な勉強方法を確立できていたので、努力が実を結びました。


もし本気で中小企業診断士に合格したいなら、私が実際にストレートで合格できた勉強法を紹介していますので読んでみてください。800時間かかると言われている1次試験に、300時間の勉強で合格できたかなり効率がいい方法です。今すぐ行動することが合格への第一歩です!応援しています!

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