中小企業診断士1次試験で難しい科目は?○時間ので合格した勉強法も公開!

中小企業診断士

2021年11月から本格的に中小企業診断士の勉強を独学でスタートし、2022年の試験でストレート合格した青坂サカスです。独学で一発合格できた勉強法は【体験談】中小企業診断士に独学で一発合格した勉強法を完全公開!で公開しています。

本記事の執筆者

青坂サカス(あおさか さかす)

通信講座のスタディング&独自の2次試験攻略法を用い、独学で中小企業診断士試験に挑戦。
育児と仕事、そして試験勉強の両立のため、学習の効率化にこだわり、一発合格を果たす。

≫執筆者情報

中小企業診断士1次試験は、全部で7科目受験する必要があります。それぞれの科目で難易度が異なるので、どの科目の難易度が高いかをあらかじめ知っておくことが重要です。

そうすることで、得点源の科目に注力したり、難しい科目は足切りにならないよう効率的に勉強するなどの戦略が立てられるからです。

中小企業診断士1次試験は、40点未満の科目がなく、合計で420点(平均60点)を取れば合格となります。なので、難しい科目で40点をとっても、簡単な科目で80点を取れば問題なく合格できます。

この記事では、1次試験の科目の難易度と、実際に僕が行った効率的な勉強法を紹介しています。

中小企業診断士1次試験の科目別難易度

中小企業診断士1次試験は全部で以下の7科目を受験する必要があります。

中小企業診断士1次試験 科目
  • 企業経営理論
  • 財務・会計
  • 運営管理
  • 経済学・経済政策
  • 経営法務
  • 経営情報システム
  • 中小企業経営・中小企業政策

7科目それぞれが全く別の学問なため、幅広い知識が必要となります。また、すべての科目が得意な人は少なく、人によって得意や不得意が出てきます。

実際に、各科目の毎年の科目合格率に大きな差があります。

科目名/年度平成30年令和元年令和2年令和3年令和4年平均値
経済学・経済政策26.425.84.34.810.514.4
財務・会計25.77.39.34.513.312.0
企業経営理論7.119.45.22.917.310.4
運営管理25.822.810.75.416.116.1
経営法務5.110.18.37.826.911.6
経営情報システム22.926.63.59.418.516.2
中小企業経営・中小企業政策23.05.66.114.110.911.9
中小企業診断士協会のHPに掲載情報から、各科目の合格率を計算。

年によって難化・易化はあるものの、過去5年間の科目合格率平均を見てみると、「企業経営理論」「経営法務」「中小企業経営・政策」が特に難しい科目であることが分かります。

最も難しい科目「企業経営理論」

科目合格率が一番低く、最も難しいと考えられる科目が「企業経営理論」です。企業経営理論は、組織論・戦略論・マーケティング論などの論点からなる科目で、暗記的な要素が強いです。

僕はマーケティングや組織論に興味がありましたが、覚える内容も多く、確かに苦労しました。興味がある人が多いにも関わらず、合格点を取るのが難しい科目です。

この科目の攻略法は、実際の経営者のつもりで具体的にイメージしながら勉強することが挙げられます。社会人の方なら、自分が勤めている会社の社長になったつもりで勉強するとスムーズに頭に入ると思います。

企業経営理論の知識は2次試験にも使うため、多少苦手でもじっくり勉強して合格点を取れるように対策をするのをおすすめします。

次に難しい科目「経営法務」

企業経営理論の次に難しい科目が「経営法務」です。

経営法務は、会社法や知的財産権に関する論点が含まれます。会社法も知的財産権も、どちらも似たような概念が多く、覚えるのがややこしく感じるところが多いです。

特許や実用新案、大会社とそれ以外など、対比して覚える箇所が多く、かなりややこしいので僕もかなり苦手でした。

この科目のコツは、表などを用いて明確に対比させて一つずつ覚えていくことです。例えば、「特許の存続期間は20年だけど、実用新案の存続期間は10年」のように対比させて覚えましょう。

経営法務は2次試験には必要ない科目です。なので、僕は試験の直前期に一夜漬け的な感じでインプットし、過去問演習を頻繁に積み上げて試験に臨みました。結果的に68点を取り合格することができました。

暗記科目のインプットには、テキストは使わずスタディングの動画学習を利用しました。スキマ時間に何度もインプットできるのでおすすめです。

3番目に難しい科目「中小企業政策・経営」

3番目に難しい科目が「中小企業政策・経営」です。この科目を苦手にしている人が多いと思います。

なぜなら、過去問演習の意味があまりないからです。というもの、「中小企業経営」の分野は、1年前の中小企業を取り巻く環境について問題が出されます。

例えば、来年の試験に出題される論点としては、「急激な円安による影響」であったり、「感染症禍からのリベンジ消費」などだと思います。つまり、出題の傾向が毎年違うので、下手に過去問を解きすぎると混乱してしまうからです。

この科目のコツは、最新のテキストで勉強を続けることと、予備校などの予想問題を繰り返し解くことです。そうすることで、出題範囲の内容を正確に理解することができます。

僕は、この科目についてもテキストは使わず、スタディングのみで学習し、67点を取ることができました。スタディングは予想問題もあるのでおすすめです。

難しい科目で合格点をとる必要はない

最初に少しお話しましたが、中小企業診断士の試験ですべての科目で合格点を取る必要がありません。

科目経済学財務会計企業経営運営管理法務情シス中小政策合計
Aさん60606060606060420
Bさん70604075458050420
Cさん70706060357560430

例えば上の表だと、Aさんはもちろん合格ですが、Bさんも問題なく合格になります。難しい科目で点数を落としても、簡単な科目でカバーできれば良いのです。

ですが、Cさんのように40点未満の科目があると、合計点数が420点を超えていても不合格になってしまうので注意が必要です。

ですので、自分の得意・不得意と相談をし、また、2次試験に使うかどうかを判断基準にしてそれぞれの科目の目標点数を設定することが重要です。

実際に、科目ごとに勉強方法を変え、独学で一発合格できた勉強法を下の記事で紹介しているので興味があればご覧ください。

計画的な勉強が合格への近道!

本記事では、過去5年間の科目合格率から、難しい科目と勉強法のコツを紹介してきました。

中小企業診断士の1次試験は、7科目も勉強する必要があるので難易度が高いと思われがちですが、計画的な勉強をすることで独学でも合格することができます

また、2次試験も同様に計画的に勉強していけば合格できます。

これから合格を目指そうと考えている人は【体験談】中小企業診断士に独学で一発合格した勉強法を完全公開!の記事を読んで合格に役立ててみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました