2021年11月から本格的に中小企業診断士の勉強を独学でスタートし、2022年の試験でストレート合格した青坂サカスです。独学で一発合格できた勉強法は【体験談】中小企業診断士に独学で一発合格した勉強法を完全公開!で公開しています。
1次試験はスタディングをメインに勉強しました。ちなみに得点はこんな感じでした。
科目 | 経済学 | 財務会計 | 企業経営 | 運営管理 | 経営法務 | 情シス | 中小政策 | 7科目合計 |
得点 | 78 | 68 | 66 | 75 | 68 | 64 | 67 | 486 |
本記事では、スタディングだけで中小企業診断士試験に一発合格した僕が、「教材としてスタディングを選んだ背景」や「各教科ごとどのように考えて勉強方法を決めたか」を少し細かく説明しています。
独学で中小企業診断士試験に合格した体系的な方法は【体験談】中小企業診断士に独学で一発合格した勉強法を完全公開!で公開しており、独学で効率よく合格した方法を簡潔に知りたい場合はリンク先の記事を読むことをお勧めします。
スタディングを使った1次勉強方法まとめ
スタディングを活用した勉強方法はとてもシンプルです。
テキストも過去問もスタディングのものを使うことが出来るので、ほかの教材をそろえずに、スタディングだけで合格することは十分可能です。
これから詳細に解説していきますが、この勉強法で約300時間ほど勉強し、1次試験に合格しました。一般的には800時間は必要と言われているので、かなり効率のいい勉強法だと思います。
もちろん、合う合わないはあると思いますので、参考程度に読んでもらえると嬉しいです。
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必要教材はスタディングだけ
上で少し説明しましたが、スタディングにはテキストもつけることが出来ます。有料で冊子版テキストも購入できますし、無料でもPDF版でテキストを見ることが出来ます。
スタディングのテキストについては、【体験談】スタディング中小企業診断士のテキストは必要?の記事で解説していますが、「お金に余裕があれば紙のテキストのオプションをつけるべき」です!
スタディングのテキストだけで合格は可能ですが、僕はTACのスピードテキストを全教科分買ってしまうという、非常にもったいないことをしました。。
なぜTACのスピードテキストを全教科分買ってしまったかというと【体験談】中小企業診断士を一度は諦めた私がストレート合格できた方法の記事のように、一度挫折する前に2教科分買っていたので、その流れで全教科買ってしまいました。。
そして、さらにもったいないのが購入した7教科のうち、4教科しかスピテキを使いませんでした。。つまり、3教科はスタディングのテキストすら必要なく、動画のみで合格できたということです。
「経営法務」「情報システム」「中小企業経営・政策」の暗記3兄弟はテキストを使わず、スタディングの動画視聴と過去問演習のみで合格点が取れます。むしろ、テキストを読んでも範囲が広すぎて逆に点数が伸びないと思います。
一方で、スタディングの動画は論点を絞ってくれているのでかなり効率的に点数が取れるようになるので非常におすすめです。暗記3兄弟が苦手な人も多いですが、スタディングを使うことで最短ルートで合格点が取れます!
そして、僕はさらにもったいないことをしています。。それは、TACの過去問と問題集を全科目分(約2万円分)購入してしまったことです。
この過去問と問題集は一度も使っていません。
なぜならスタディングのアプリ上で問題演習・過去問演習ができるからです。
中小企業診断士1次試験合格のためには、過去問演習が必須です。スタディングの「スタンダードコース」では、アプリ上で過去問と問題集の演習が可能なので、僕のようにお金の無駄遣いをしないようにしましょう!
本記事を読んでいる皆さんは僕と同じ失敗をしないようにしてください。もしタブレットでの過去問演習が自分に合わなければ、そのときに初めて購入するようにしましょう!
ここまで見てきたように、スタディングの動画視聴、スタディングのテキスト、スタディングの過去問演習のみ=スタディングだけで合格できるということがわかっていただけたと思います。
ここからは各教科に絞って、より具体的に勉強法を見ていきましょう。
スタディングだけを使った中小企業診断士の勉強方法
では、具体的にスタディングを使った勉強方法を紹介していきます。
教科ごとにスタディングでの勉強方法を変える
中小企業診断士1次試験は2日間で以下の7科目を受験する必要があります。
そして、実はこのうち2次試験に必要な知識は「企業経営理論」「財務会計」「運営管理」のみです。つまり、2日目の全科目は2次試験に使わない知識ということです。
さらに、2日目科目は全て暗記科目で、1日目科目は「企業経営理論」は暗記科目ですが、それ以外の3科目はじっくり勉強して理解することが必要です。
ですので僕は
- 1日目科目はスタディング+テキストで重点学習
- 2日目科目はスタディングのみで効率学習
というように科目により勉強方法を変えました。
結果的に言うと、この戦略がうまくはまったおかげで1年で全科目合格が出来たと思っているので非常におすすめです。
では、1日目科目と2日目科目のそれぞれの詳しい勉強方法を見ていきましょう。
スタディングだけを使った勉強方法 ~1日目科目~
上述の通り、僕はスピードテキストを購入するという非常にもったいないことをしてしまったので、皆さんの場合はスピードテキストを「スタディングのテキスト」と読み替えてください!
実は、僕はもともと紙で勉強しないと頭に入らないと思っているタイプでした。なので、最初はスタディングを使った勉強にはかなり抵抗がありました。
では、なぜスタディングを受講したかと言うと、中小企業診断士の1次試験の科目が多すぎるからです。
7科目すべての学習を終え、試験まで忘れないのは至難の業です。実務で使用している人は忘れにくいかもしれませんが、私の仕事は営業で、中小企業診断士の科目とはほとんど関係がなく、一度勉強した科目もすぐに忘れてしまう自信がありました。
そこで意識したのが、有名な「エビングハウスの忘却曲線」です。
ご存知の人もいるかと思いますが、これは「時間がたつほど記憶が減る」という事実に対して、高頻度で繰り返し復習をすれば知識が定着していくという習性を説明しています。
中小企業診断士の試験勉強にこれを活かさない手はないと思いました。ただし、テキストを読むのはかなり集中力が必要です。
皆さんもいざテキストを読もうとしても全く頭に入らず1ページでやめてしまった経験があると思います。
そんななか、YouTubeなどの動画による勉強であれば、動画のペースで話が進んでいくので滞りなく復習ができると思いました。もちろん、聞き流しで全く頭に入らないこともありますが、繰り返し復習がしやすいので、聞き逃した内容は次に繰り返すタイミングで聞き取れれば問題ありません。
そんなことを考え、スタディングを受講し、作戦成功となりました。
ただし、1日目科目はじっくり勉強して理解する必要があったため、時には手を動かして勉強しました。ですので、テキストで一通り学習して簡単に理解した後にスタディングによる高頻度復習をするという勉強法を採用しました。
勉強のモチベーションを途切れさせないために、
- 4科目の中で一番興味がある科目①を選ぶ
- 科目①のテキストを一通り読破
- 次に興味がある科目②を選ぶ
- ②のテキストを読破しながら、飽きたらスタディングで①を復習
- 次に興味がある科目③を選ぶ …
このような流れで学習していくことで効率的です。
僕はテキストの学習は、夜しっかりと時間を取って行いました。
そして、スタディングでの復習は運転中や出先での待ち時間、休日の暇な時間にストレッチしながらなど、かなり自由なタイミングで行いました。
画面を見れるときは講義を見ながら、そうでないときは音声だけで勉強しましたが、音声だけでも十分復習の効果はあると感じました。
試験直前期にはスタディングによる復習ではなく、過去問演習がメインになります。これについては後程紹介します。
とにかく今年合格したい人は行動あるのみです。最初のステップとして、無料講座で体験してみてください。
スタディングだけを使った勉強方法 ~2日目科目~
前述の通り、2日目科目は全て暗記科目です。暗記3兄弟などと言われたりもします。さらに2次試験にも使わない教科なので、僕は1次試験を乗り切るために割り切った勉強方法を行いました。
情報システム・法務・中小企業政策ということで、個人的には苦手な分野でした。同じ人も多いと思います。法務と中小企業政策は、1次試験の中でも難しい科目となっています。
スタディングを使った2日目科目の勉強方法は、試験2ヵ月前くらいにスタディングで繰り返し聞き流し、直前期に過去問を解きまくるという方法です。
法務は、テキストをはじめから順に読んでいくと、確実に挫折します。挫折するだけでなく、実は過去問でも点数はとれません。なぜかと言うと、テキストは頻出範囲以外のところも不必要に深堀しているからです。
スタディングの場合は頻出範囲に絞っているので必要最低限の勉強時間で効率的に合格点が取れます。経営法務は、1次試験を乗り切るための科目と割り切り、60点を狙った勉強法で十分です。
また、中小企業経営もテキストだけでは全然頭に入りません。グラフが多いくせにほとんど説明がないからです。スタディングの場合は、重要なグラフについて詳しく説明してくれているので、かなり効率的な勉強が可能です。
法務は累計21時間くらいのスタディングの視聴と、繰り返しの過去問演習で68点を取ることができました。
中小経営は13時間くらいの視聴と過去問で67点を取れました。
このような感じで、2日目の暗記3兄弟はスタディングのみの勉強で十分合格点が取れます。むしろ、テキストを使うよりも効率的にわかりやすく勉強できます。
重要なのは、繰り返し動画を視聴することと、過去問を何回も解くことです。
僕のように、この3科目が苦手な人は、これだけでもスタディングの元をとれると思います。もしスタディングだけでは不安だなぁと思ったら、そのタイミングで初めてテキストを買えばいいと思います。
2日目科目が苦手な人はスタディングを使うと世界が変わります。無料登録をするとクーポンももらえるのでおすすめです。
スタディングなら過去問演習もできる
直前期には全科目の過去問を解きまくることになりますが、過去問演習もスタディングをフル活用します。スタディングの過去問を活用することで、以下のメリットがあります。
紙で過去問を解くと、採点にも時間と労力がかかるので、そのあとの解説を読むところまでたどり着けないことが多いです。ですので、自動で採点してくれることが地味に助かります。
過去問演習もスタディングを活用することで、演習→解説までを1サイクルとして効率的に勉強ができます。
スタディングのスタンダードコースには5年分の過去問がついています。僕は中小企業政策以外の6科目で3年分を3周と、合格模試の受験をしました。
中小企業政策については、年によって傾向が違うため、昔の問題を解くと混乱します。なので直近1年+合格模試だけでいいと思います。
※合格模試:スタディングの予想問題のようなもの。オプションで追加できますが、必須です。
仕事柄、出張が多いのでスマホで過去問演習ができと、荷物も減るので大きなメリットでした。
ちなみに、僕はスタディングで過去問ができることを知らず、こちらも全科目分購入してしまっています。ですが、ほぼ使わなかったので2万円弱が無駄になりました。もったいない…。
過去問についても、もし本当に必要になったらそのタイミングで初めて購入すればいいです。
試験当日のスタディングのメリット
さらに、スタディングは試験当日にも使えます。
実は中小企業診断士の試験は休憩時間がかなり長いです。
ほどほどに緊張していたのでテキストをじっくり読む余裕はありませんでした。なので、苦手意識を持っている単元をスタディングで聞き流して次の科目に備えました。
特に2日目の中小企業政策はスタディングで最後に復習したところが何問か出題されたので本当に助かりました。
試験当日の休憩時間の使い方は人それぞれだと思いますが、僕はスタディングがあってよかったと思っています。
中小企業診断士はスタディングだけで合格できる!
中小企業診断士の1次試験は簡単ではありません。7科目という科目数の多さがハードルを高くしています。
僕もこれまで紹介してきた勉強方法でなければ、余裕で不合格だったと思います。
もし仮にもう一度1から中小企業診断士試験を受けなければならなくなったとしても、間違いなくスタディングを受講します。それくらいおすすめなので、選択肢の一つとして考えてみることをおすすめします。
中小企業診断士の試験が満足いくものになるよう、心から祈っています!
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