こんにちは、当ブログにお越しいただきありがとうございます。
運営者のcoffeeと申します。弁理士として知財の世界で働きながら、2024年にはITパスポート試験・基本情報技術者試験、そして応用情報技術者試験まで合格しました。
本記事では、そんな私自身の経験を踏まえ、「ITパスポート試験に古い参考書でも通用するのか?」というテーマで詳しく解説します。
この記事はこんな方におすすめです
- 家に昔のITパスポートの参考書が眠っている
- メルカリやブックオフで中古本を買おうか悩んでいる
- 出費を抑えながら効率的に合格したい
- 結局、何年版の参考書までなら使えるのか知りたい
- 試験対策で失敗したくない
実際に私がITパスポートを受けた際の記事はこちらに記載しております。👇
そもそもITパスポート試験ってどんな試験?
ITパスポート試験は、経済産業省所管の国家試験であり、ITに関する基礎知識を問う「入門資格」です。受験者層は、企業の新入社員や学生、キャリアチェンジを目指す社会人まで幅広く、IT未経験者にとっても取り組みやすい内容となっています。
出題形式と傾向
- 試験形式:CBT(コンピュータ上で実施)
- 出題数:100問
- 試験時間:120分
- 合格基準:総合点60%以上、分野別30%以上
ただし「入門資格」とはいえ、内容はIT技術だけでなく経営・マネジメント・法務まで網羅的です。そのため、誤った参考書選びは合格から遠ざかる原因にもなります。
古い参考書を使うメリット・デメリット
メリット
- 中古市場では500円〜1000円程度で入手できる
- 書店で探すよりもすぐに手に入る
- 学習コストを抑えられる
デメリット
- 出題傾向や用語が現行制度とズレている可能性あり
- 法改正やITトレンドに対応していない
- 本番では通用しない知識が記載されている場合も
特にITパスポート試験では、情報セキュリティやクラウド技術、DX(デジタルトランスフォーメーション)など、技術の移り変わりが速い分野が出題されるため、古い情報をベースにした学習では危険です。
何年以前の参考書が危ないのか?実例で検証してみた
ITパスポート試験の参考書は、年ごとに内容が更新されています。これは、IT業界の技術進化や制度変更が年単位で頻繁に起こるためです。たとえば、以下のような変化があります。
出題傾向の変化例
年度 | 主なトピックの追加・変更 |
---|---|
2020年頃 | テレワーク、クラウド活用、DX(デジタルトランスフォーメーション) |
2022年 | サブスクリプションビジネス、AIの具体的な適用例 |
2024年 | 生成AI(ChatGPTなど)の業務応用、NIST準拠のセキュリティ対策 |
3年前の参考書を使って感じた違和感(実体験)
実際、私が学習を開始した当初、知人から譲り受けた2021年度版の参考書を一度使ってみました。しかし以下のような違いがすぐに明らかになりました。
- 用語が古い:「クラウドファンディング」など今では基本語句なのに記載なし
- 最新問題とのギャップ:過去問と最新のCBT問題演習の難易度に乖離
- DXやセキュリティの内容が弱い:近年最重要テーマであるにも関わらず、ほとんど触れられていない
実際に避けたい「古すぎる」ラインは?
結論として、2年以上前の参考書は非推奨です。
少なくとも以下のようなガイドラインを意識してください。
- 2022年以前の参考書:非推奨
- 内容が陳腐化しており、誤答につながる可能性がある
- 2023年度版:条件付きで可
- 2024年以降に大きな変更がなければ使用可能だが、過去問や最新情報と併用が必要
- 2024年度版:最適
- CBT対策も含めて試験形式・傾向に完全対応している
古い参考書しかないときの対処法
どうしても「手元にあるのは2〜3年前の参考書だけ…」「新しいのを買うのはちょっと…」という状況もあると思います。
そのような場合でも、補助的な手段を活用すれば合格の可能性はゼロではありません。
対策1:IPA公式サイトの最新シラバスと過去問を確認
IPA(情報処理推進機構)の公式サイトでは、最新の**シラバス(出題範囲)**が公開されています。古い参考書と比較して、「掲載されていない用語」や「章立ての違い」を把握することで、どこにギャップがあるのかを自分で埋めることができます。
対策2:最新用語をネットやYouTubeで補完
近年の試験では、「生成AI」や「ゼロトラスト」など新しい概念が出題されます。こうしたトピックは、ネット検索や解説系YouTubeで簡単に学ぶことができます。おすすめは、3〜5分で要点をまとめてくれる学習チャンネルの活用です。
対策3:CBT形式の模試で感覚をつかむ
古い参考書の最大の弱点は、CBT形式に対応していないことです。紙での模試だけでは本番のリズムに慣れにくいため、無料or安価で提供されているWeb上の模試サービスを活用して、タイムマネジメントの練習をしておきましょう。
古い参考書で合格した人の工夫とは?
私の知人にも、2022年度版の参考書で2024年に合格した人がいます。ただし、その方は以下のような工夫をしていました。
- 古い参考書は「基礎概念の確認」専用と割り切る
- 最新トレンドはSNSやIPAサイトから情報収集
- CBT形式の模試で繰り返し演習して慣れた
- 「最新の重要テーマだけは新しい本を買った」
つまり、古い参考書1冊だけでの合格はほぼ不可能に近く、情報のアップデートと補完が必須ということです。
ITパスポート受験者に今一番売れている参考書
古い参考書を活用するにしても、やはり最新の参考書1冊は用意しておくことが望ましいです。
中でも特に人気なのがこちらの1冊です:
📘『キタミ式イラストIT塾 ITパスポート』(技術評論社)
図解が多く、初学者でもスラスラと読み進められる入門書の定番。
「知識ゼロからでも本当に理解できる」という評価が高く、口コミでも支持されています。
古い参考書では通用しない理由とは?出題傾向から見る変化の本質
ITパスポート試験は「国家試験」でありながら、実は非常に現代的な知識が問われる試験です。出題傾向は数年単位で大きく変化しており、これは単なる流行ではなく、「社会全体がITによってどう変化しているか」を捉えることが目的だからです。
出題の中心は「経営・技術・法務」だが…
ITパスポートは「ITの技術だけでなく、ビジネスの視点」も必要とされます。
たとえば:
- 2020年頃:RPA(業務自動化)やIoTなどの導入事例
- 2022年:サブスク型ビジネスや電子契約、ゼロトラストモデル
- 2024年:生成AI、ChatGPT、リスキリング、デジタル人材育成
つまり、ビジネスとITが密接につながる時代において、古い本では時代遅れの情報しか得られないことになります。
具体的に古い本で失敗しやすい例
- リスキリングやデジタル田園都市構想など新しい国策用語が載っていない
- 生成AIに関する法的留意点(プロンプト設計、AIの信頼性評価など)が触れられていない
- CBTの画面構成や解き方のコツが解説されていない
これらは、試験本番で見たことのない問題に対峙し、「え?こんな問題出るの?」という状況になりがちです。参考書選びが命取りになるとは、こういうケースを指します。
失敗しないための学習戦略とは?
①「インプット教材」は最新のものを1冊厳選する
古い本で学ぶ場合も、「全体を網羅する最新の1冊」がないと、試験範囲の穴が埋まりません。先ほど紹介した書籍のように、シラバス完全対応&要点整理された本を軸に使いましょう。
②「アウトプット教材」はデジタルで最新問題に触れる
CBT対策として、スマホやPCで解ける形式の問題集が重要です。そこで、スタディングITパスポート講座のようなオンライン教材が非常に役立ちます。
✅ スタディング ITパスポート講座
通勤中やスキマ時間にスマホで学習できるオンライン教材。
- 最新シラバス対応
- 動画講義と確認テストでインプットとアウトプットが同時にできる
- 月額換算1,000円台から始められるコスパの良さ

ITパスポートからIT業界へ!実際にキャリアチェンジした人のリアル
ITパスポートは「ITの基礎知識を証明する資格」であるため、「IT未経験者でも学びやすい」と評価されています。しかし、実はこの資格を転職活動の武器として活用する人も急増しています。
実例:メーカー事務職からITエンジニアに転身したAさん
Aさん(28歳・女性)は、メーカーの営業事務職として働く中で「今後のキャリアに不安」を感じ、まずはITの知識を身につけるためにITパスポートに挑戦しました。
Aさんが実践した流れ:
- スキマ時間でITパスポートを3ヶ月で取得
- その知識を活かし、業務改善にちょっとした提案
- 自信がつき、ITエンジニアへの転職を決意
- 転職支援サービスに登録し、職務経歴書を整備
- 2ヶ月後、未経験OKの開発サポート職で内定!
「資格で得たのは知識だけじゃなく、“私は変われる”という自己効力感でした」
— Aさんの言葉より
このように、ITパスポートは“入門資格”でありながら、キャリアの入り口を開いてくれる力強いツールでもあります。
未経験でも安心してITエンジニアに挑戦できるサポート体制
とはいえ、IT未経験からいきなり転職を成功させるのは簡単ではありません。
特に大事なのは、「履歴書・職務経歴書の書き方」と「面接でのアピール方法」です。
ここでおすすめなのが、**TECHHUB NewBie(テックハブ・ニュービー)**というITエンジニア専門の転職支援サービスです。
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古い参考書を使うなら覚えておきたい、たった一つのルール
これまでの内容を踏まえると、古い参考書を使う=大きなリスクを背負うということが分かります。ただし、「古い参考書+最新の補強策」という形であれば、ある程度の活用も可能です。
覚えておくべきルール
「古い参考書を100%信用しないこと」
必ず最新シラバスと照らし合わせ、情報の鮮度を確認しながら学習すること。
実践のポイントまとめ
- 参考書が2年以上前なら「メイン教材」としては使わない
- 最新用語・技術はIPAサイトとネット記事・動画で補完
- 書籍を1冊だけ新調するなら「出る順+問題集付き」がベスト
- CBT形式での演習経験は必須
- オンライン講座(例:スタディング)で隙間時間を活用
- ITパスポートを転職やキャリアアップに活かすなら、支援サービスの利用も検討
これからITパスポートを受けるあなたへ
ITパスポートは、単なる「入門資格」ではありません。現代の社会人が最低限知っておくべきデジタルリテラシーの証明であり、どの業界・職種でも役立つ「共通語」ともいえます。
特に私自身も、開発職から知財部、そして弁理士・情報処理試験合格という流れを経て実感したのは、
「学ぶ姿勢こそが、キャリアの幅を広げてくれる」ということ。
新しいことを学び、合格という成果を得ることで、人生が少しずつ前向きに進んでいく。
ITパスポートは、その最初の一歩として最適な資格です。
まとめ
「it パスポート 古い 参考 書」というテーマでここまで解説してきましたが、
資格試験の本質は「情報の鮮度」と「学ぶ意志」がどれだけ合っているかにかかっています。
古い参考書も、工夫次第で活用可能です。しかし、効率よく・確実に合格したいなら、
- 最新の書籍やオンライン教材の導入
- 転職支援サービスとの連携
これらをうまく組み合わせることで、時間とお金を無駄にせず、自分の価値を高めることができるでしょう。
ITパスポートの次にどんな資格を目指せばいいか悩んでいる方や、基本情報技術者・応用情報技術者についても知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください:
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