この記事は、令和3年度に1年10万円以下で弁理士試験に合格した現役企業内弁理士が実体験を元に書いています。
論文試験が近づいてきましたね。論文試験と言えば弁理士試験の最大の関門です。1年に1回しかないわけですから十分に備えて臨みたいところです。
本日は私から論部試験直前に気を付けるべきことを紹介したいと思います。
今まで解いた問題を復習しよう。
この時期に来て新しい問題をむやみに解くのはやめましょう。とにかく今まで解いた問題を2回目、3回目、4回目と繰り返し解いて知識を定着させましょう。繰り返し解くことでパターンをマスターできますし、解くスピードが速くなります。
本番で役に立つのは、何度もやりこんだ問題集やテキストのみです。
新しい問題に解くことに慣れよう。
完全に上で書いたところと矛盾してますよね笑
ただ新しい問題を本番前に解いて慣れておくというのはとても大事です2日に1題で良いので、演習をしてみましょう。
本番はやはり分からない問題や迷う問題が出るのが普通です。私も昨年度の商標法の設問1で何が問われているのか分からず、それでもやみくもに書いて、なんとか合格点をもぎ取りました。
また新しい問題の演習をすることで時間配分の感覚を養うこともできます。時間内にベストをどれだけ尽くせるか、弁理士試験で一番大事なことです。
模試を一度も受けてない方は少なくとも一回ずつ各科目を友達と時間を測るなどしてカフェでテストするのをオススメします。
僕も友達とカフェで、一回テスト形式で試験をしてお互いに解答を見て採点したよ。
人の解答を見比べると、見えてくるのも多いので、おススメだね。
本番の貸与法文集に近い法文集を使用しよう。
本番は貸与法文集が貸し出されます。なかなか太くて、使いにくい印象です。不安な方はメルカリで前年度の貸与法文集を購入しておくのも良いでしょう。
私が使っていたのはPATECH企画出版部のの知的財産権法文集第28版です。本番の条文と同じ順番で出てくるのでオススメですし、コンパクトです。
短答の時から同じ弁理士試験 四法横断法文集(早稲田経営出版、TAC弁理士講座 編著)を使っている方がいれば要注意です。
本番では、貸与法文集が配られた際に、誤字などをチェックする時間があるのですが、その時間で施行規則の位置などを把握してたよ。
本番の試験日のイメトレを始めよう。
本番の会場、時間を把握した上で泊まる場所、持ち物など何が必要なのか考えましょう。
具体的には以下です。
必要に応じて宿泊場所を早めに確保しておこう。
受験する試験場所が自宅から遠い、早起きが苦手な人は宿泊場所を確保しておきましょう。
公共交通機関は遅れる可能性がありますので、徒歩で行ける距離などに取っておけば心配なく、会場に向かうことができるはずです。
寝坊しないようにモーニングコールしてくれる人も事前に頼んどきましょう!
やっぱ一番信用できるモーニングコールは実家の家族だったりするよね~。
昼ご飯や飲み物は試験会場の近くで買わないようにしよう。
当日試験会場近くのコンビにはとても混みます。買いたかったおにぎり、いつものコーヒーが無かっただけで萎えますよね。なので早い段階で買っておく、もしくは前日から買っておくのがベストです。
カフェインの取りすぎは、トイレに行きたくなるとかお腹下しやすくなる乳製品を避けるなどそれくらいの対策はしてもよいかと思います。
僕は櫃休み明けに眠くなるのを避けるために、昼ごはんの量は少なめにしてたよ。
試験に持ち込むものを考えよう。
弁理士試験では、筆記試験の試験時間中、筆記用具・時計・受験票以外のものは机の上に置けません。
試験時間中の携行品として以下の物は、試験当日、試験開始前に監督員の確認を受ければ使用できます。ちなみに事前の確認が無ければ絶対に使用できません。(ここは厳しいので気を付けてください。)
- ティッシュ、ハンカチ
- 耳栓
- 目薬
- マーカー、定規、指サック
- ひざ掛け、座布団
- 置き時計・ストップウォッチ
また、上記以外のもの(補聴器、拡大鏡など)を試験中に使用したい場合、特別措置の申請が必要です。
周りの人の音が気になる場合は耳栓があってもよいかもしれません。試験会場には色んな人がいます。その人のせいで1年を棒に振りたくないですからね。
当日何を直前で何を復習するか、昼休みの過ごし方を含めて考えておこう。
確か令和3年度の試験時間は
午前に特許・実用新案で2時間
午後に意匠、商標はそれぞれ1時間30分
になります。
僕は直前は趣旨問題の暗記に時間を使ってました。PCを持ち込んでワードに書いた趣旨まとめを読んでました。PC使ってる人はあんまりいなかったですが、予備校のテキスト等でも良いと思います。
また、試験前1週間は試験時間にベストのパフォーマンスが出せるように起床時間を本番に合わせるようにしましょう。
最後に論文試験1週間前に確認すべきことまとめを書きます。
・基本的に今まで解いた問題の復習をメインにしましょう。
・新しい問題演習を定期的に行って、時間配分に慣れよう。
・本番使用する法文集に近いものを使いましょう。
・本番のイメトレ(宿泊場所、持ち物の確認)をしていきましょう。
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