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10万円弁理士coffee|令和3年度弁理士試験に1年・総費用10万円以下で一発合格した現役の企業内弁理士。メーカー開発職→知財部→外資系IT企業。実体験と一次データに基づいて執筆しています。 → 詳しいプロフィール
弁理士試験を調べていると「エレメンツ」という書籍名を必ず目にします。でも「エレメンツって何?」「本当に必要?」「スタディングと比べてどうなの?」という疑問を持つ方も多いはずです。
私は令和3年度の弁理士試験に合格した現役弁理士です。エレメンツを実際に使って合格した立場から、この記事では以下を解説します。
- エレメンツとは何か・3巻の構成
- 実際に使って感じたメリット・デメリット
- 学習フェーズ別の使い方(初月〜直前期)
- スタディングとの併用で合格した方法
- 「エレメンツだけで受かる?」などよくある疑問への回答
エレメンツとは何か【弁理士試験の定番基本書】
「エレメンツ」とは、正式名称『弁理士試験 エレメンツ 基本テキスト』であり、早稲田経営出版から刊行されているTAC弁理士講座監修の基本書シリーズです。弁理士試験の主要科目を3巻でカバーしています。
- 第1巻:特許法/実用新案法
- 第2巻:意匠法/商標法
- 第3巻:条約/不正競争防止法/著作権法
法律の基本的な知識を制度趣旨から丁寧に解説しており、「なぜこの条文があるのか」という背景から理解できる構成になっています。これが弁理士試験の受験生に長年支持されている理由です。
なぜ初学者にエレメンツが選ばれるのか
私も勉強を始めたばかりの頃、特許法の条文を読んでも意味がわかりませんでした。「出願」「補正」「拒絶理由通知」などの概念がバラバラで、全体像が見えない状態です。エレメンツはそこを整理してくれます。制度の目的・立法趣旨・類似制度との比較・実務上の留意点が平易な日本語で順序立てて解説されており、青本を読むための足がかりとして非常に有効でした。
赤シート対応になっているため、試験で狙われやすいキーワードや定義を隠しながら確認でき、通勤中や昼休みにパラパラ復習する使い方もできます。
エレメンツ 第1巻(特許法・実用新案法)
エレメンツ 第2巻(意匠法・商標法)
エレメンツ 第3巻(条約・不正競争防止法・著作権法)
エレメンツのメリットとデメリット
メリット1:制度趣旨の説明が明快で初学者にやさしい
エレメンツの最大の特長は、各制度の「なぜそうなのか」という背景説明が丁寧な点です。特許法の「新規性喪失の例外」や「進歩性」は、条文だけ読むと意味がわかりません。エレメンツでは制度の目的・立法趣旨・類似制度との比較・実務上の留意点が平易な日本語で順序立てて解説されており、法律が初めての理系出身者でも理解しやすい構成になっています。
メリット2:赤シート対応で記憶定着に使いやすい
試験で狙われやすいキーワードや定義語句が赤字で印刷されており、赤シートで隠しながら確認できます。私は通勤中や昼休みに「持ち歩ける記憶カード集」として使い、過去問演習後の知識補強に活用していました。
メリット3:短答対策に使える網羅性
短答式試験では「条文の細かい言い回し」や「例外規定」が問われます。エレメンツは試験に出やすい項目を網羅しており、「○条○項ただし書き」など忘れがちな部分の要点がまとめられているので、スタディングなどで疑問が生じたときに即座に引けます。
デメリット1:論文対策には直接使いづらい
エレメンツは体系書寄りの構成であるため、論文試験で求められる答案構成にはやや対応しづらい面があります。事例問題の条文選定・法的三段論法のあてはめ・書く順序のテンプレート化は、エレメンツ単独ではカバーできません。論文対策にはスタディングの論文添削機能を併用するのが効果的です。
デメリット2:分量が多く通読しようとすると挫折する
1冊400ページ近い分量があり、最初から全部読もうとすると時間がかかりすぎます。私も最初の頃に一字一句読もうとして時間を無駄にしました。全体を通読するのではなく、必要なときにピンポイントで参照する「辞書的」な使い方に切り替えてから、学習効率が大きく上がりました。
学習フェーズ別のエレメンツ活用法
最初の1ヶ月:スタディング+エレメンツで全体構造を掴む
私が最初に取り組んだのはスタディングの基礎講義の視聴と、並行したエレメンツの精読です。この段階では条文や判例を深く追わず、「制度の全体像を掴む」ことだけを目的にしました。スタディングの講義でわからなかった概念をエレメンツで補完する、辞書的な使い方が機能します。
私の学習ペースは平日が朝2時間・昼1時間・夜3時間の平日6時間、休日が8時間でした。フルタイム勤務しながらこのサイクルを維持するために、スマホで学習できるスタディングは不可欠でした。
2〜5ヶ月目:青本・逐条解説に移行しつつスタディングで問題演習
基本書の内容が一通り頭に入ったら、青本と逐条解説に移行します。この時期のエレメンツの出番は減り、問題演習がメインになります。
| 教材 | 使い方 |
|---|---|
| 青本 | 頻出条文を熟読し趣旨・制度目的を理解 |
| 逐条解説 | 審査基準の実務的理解を深める |
| スタディング問題演習 | 短答・論文の演習を反復 |
| エレメンツ | 間違えた部分を振り返る辞書として参照 |
「青本で理解 → スタディングで確認 → 間違えた部分をエレメンツで振り返る」というループが、この時期の学習効率を上げてくれました。
直前3ヶ月:論文添削と過去問の繰り返し
直前期は論文対策と短答の総仕上げが中心です。エレメンツは「わからない用語を確認する最後の辞書」として手元に置く程度になります。
| 目的 | 使用教材 |
|---|---|
| 制度の本質理解 | 青本・逐条解説 |
| 試験形式への慣れ | スタディング問題集・過去問 |
| 用語・概念の確認 | エレメンツ(参照用) |
スタディング×エレメンツが最強だった理由
私が10万円以下の費用で令和3年度試験に合格できた決め手は、スタディング弁理士講座との組み合わせです。エレメンツは「土台」として使い、スタディングで「体系的なインプット」と「アウトプットの実践」までカバーしました。
独学者にとって最も難しいのは、教材を自分で選んで学習順序を決めることです。スタディングは教材の設計そのものが学習計画になっているため、初学者が迷う余地がありません。圧倒的な時短学習(スマホ1台で完結)・講義と演習が一体化したインプット&アウトプット設計・社会人が継続できる仕組みが揃っており、参考書単体ではカバーできない弱点を補ってくれました。
私が1年・実質10万円で一発合格に使った講座
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よくある質問
エレメンツだけで弁理士試験に合格できますか?
難しいです。エレメンツは制度の理解には優れていますが、論文対策・問題演習・青本・審査基準からの出題への対応が単独ではカバーできません。近年の弁理士試験は青本・審査基準・判例からの出題が強く、エレメンツを読んだだけでは点が取れない問題も出てきます。合格するためには、エレメンツを土台に、オンライン講座や過去問との組み合わせが必須です。
エレメンツは何版を買えばいいですか?
最新版を買ってください。特許法は法改正が続いており、古い版だと実際の試験とズレが生じます。情報更新のスピードがやや遅いという指摘もあるため、購入時に必ず最新版かどうか確認してください。
エレメンツとスタディング、どちらを先に始めるべきですか?
スタディングを先に始めることをおすすめします。スタディングは学習計画が設計済みなので、まず全体像を掴んでから、わからない部分をエレメンツで補完する流れが最も効率的です。エレメンツを1巻から順番に読もうとすると、特許法だけで挫折するケースが多いです。
エレメンツは独学に向いていますか?
独学の補助教材としては有効ですが、メイン教材にするのは難しいです。論文の書き方・試験の解き方・学習の進め方は、書籍だけでは習得できません。独学で進める方こそ、スタディングのような構造化された講座を軸にして、エレメンツを辞書として使う方法が現実的です。
合格後のキャリアも考えておこう
弁理士試験を受ける方の多くは、資格取得後のキャリアアップも視野に入れているはずです。弁理士資格があることでキャリアの選択肢は大きく広がります。特許事務所への転職・他社知財部へのキャリアアップ・スタートアップの知財担当・フリーランス弁理士など、多様なルートがあります。
知財・弁理士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」は非公開求人が豊富で、業界全体の年収水準を正確に把握しています。私も実際に登録して転職活動を行い、約2ヶ月・選考落ちゼロで年収を大幅に上げることができました。
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- エレメンツは制度趣旨から丁寧に解説した定番基本書。初学者が全体像を掴む土台として最適
- 赤シート対応・網羅性・読みやすさが強みだが、論文対策と単独での問題演習には不向き
- 使い方は「全部読む」ではなく「辞書として参照する」が正解
- スタディングを軸に、エレメンツを補完として使う組み合わせが最短合格への王道
- 私は平日6時間・休日8時間のサイクルで、総額10万円以下・令和3年度で合格できた
基本書は「読破」ではなく「使い倒す」ものです。エレメンツを辞書として手元に置きつつ、過去問と講座で手を動かす時間を最優先にしてください。応援しています。
私が軸にした講座の詳細はスタディング弁理士講座の本音レビュー(実質8.5万円)で公開しています。




