弁理士試験に1年・10万円で合格する完全ロードマップ【現役弁理士の実録】

弁理士試験の勉強法

この記事は、令和3年度弁理士試験に勉強期間1年・実質費用8.5万円・総勉強時間約1,500時間で一発合格(短答45点・論文59.5点)した現役企業内弁理士が、勉強開始から最終合格までの全行程を時系列でまとめた完全ロードマップです。

世間では「弁理士試験には100万円・3,000時間必要」と言われます。私はその10分の1の費用、半分の時間で合格しました。才能があったからではありません。順番と配分を最初に設計して、あとは淡々と回しただけです。この記事がその設計図です。

結論|1年合格を支えた3つの原則

  • 講座は1つに絞って周回する——スタディングの基礎講座(約110時間)を3周。教材の浮気が一番の時間泥棒です
  • インプット期に問題集を焦らない——最初の4ヶ月は講座を聞き倒すことに集中。過去問は3月からで間に合いました
  • 短答後の6週間で論文を「型」で取る——論文は才能ではなく型。数学の証明問題のように書けば短期間で仕上がります

実録タイムライン|興味を持ってから最終合格まで

2020年8月|社内研修で弁理士を知る(そして2ヶ月迷走)

メーカー開発職だった私は、社内の特許研修で弁理士という資格を知りました。特許庁のHPを眺め、知財検定の本をブックオフで買い、公認会計士や税理士とも比較して——と2ヶ月ほど情報収集で迷走しました。正直、この期間は無駄でした。迷っている時間が一番もったいない。今なら即講座を始めます。

2020年10月|スタディング申込み。ここが本当のスタート

「独学では無理だ」と気づき、圧倒的なコスパを決め手にスタディングの弁理士講座に申し込みました。大手予備校の40〜60万円に対して、キャンペーン適用で約7万円。講座選びの比較検討は通信講座の選び方スタディング実体験レビューに全てまとめています。

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2020年10月〜2021年2月|インプット期:基礎講座110時間×3周

この4ヶ月は問題集を一切使わず、基礎講座を聞き倒しました。朝起きた瞬間に講座を再生し、歯磨き・食事・お風呂・電車でも音声を流す「知財漬け」の生活。平日6時間・休日8時間ペースです。

平日6時間の内訳は、6:30起床→7:00〜12:00の朝5時間が集中のコア(私は在宅中心でした。通勤がある方は朝2時間+スキマ1時間+夜3時間の構成でも同じ量が確保できます)。詳しい時間割と習慣化のコツは実録タイムスケジュールへ。

集中できない日は「講座を流しながら座っているだけでいい」という最低ラインを決めていました。インプットがゼロの日を作らないこと——1年間の長期戦ではこれが一番効きます。

2021年3月〜5月|アウトプット期:過去問1日100問×5周

3月から過去問に着手し、1日100問を目標に回しました。短答本番3週間前の模試は29点(合格点未満)。過去問でも一度も合格点を取れないまま本番を迎えましたが、結果は45点で合格。直前期の追い込みで急激に伸びるのが短答です。模試の点数で諦める必要はまったくありません。

短答の勉強法は短答対策の勉強法【実体験】に全手順を書きました。個数問題の対処・法文集への一元化・難関の著作権法攻略まで含みます。あわせてやりがちな間違い7選(間違えた問題だけ解く、基礎講座1周で過去問に突入、捨て科目を作る…)を先に読むと遠回りを防げます。数字と列挙の暗記は語呂合わせ大全で時短してください。

2021年6月〜7月|論文期:1日10時間、写経から型へ

短答後は休まず論文対策へ。1日10時間、模範解答の写経と答案練習に集中しました。論文全体の戦い方は論文式試験 完全攻略ガイドを起点に、論文は「数学の証明問題のように書く」のがコツで、頻出パターンに対する答え方の型を身につければ、初見の問題にも対応できます。スタディングの15×3論文勉強法と4ステップ演習の詳細は4週間で論文が解けるようになる勉強法へ。

直前2週間は新しい問題に手を出さず、解いた問題の繰り返しと本番の貸与法文集に慣れることを優先。当日の持ち物・食事・時間配分まで含めた過ごし方は論文直前2週間のリアルな過ごし方にまとめています。結果は59.5点で一発通過でした。

2021年10月|口述試験:合格率9割でも油断しない

口述は「広く浅く・声に出して・簡潔に答える」が全てです。テキストの音読、会派の練習会、TACの口述模試(本番より難しくて心が折れかけました笑)をフル活用しました。ちなみに私服で行ったら周りが全員スーツだったという失敗談も含め、再現問答は口述試験の対策法と再現問答頭が真っ白になったときの唯一の正解で公開しています。

費用の全内訳|「実質8.5万円」のリアル

項目金額
スタディング弁理士講座(10%オフキャンペーン)約70,000円
模試・添削(資格スクエア添削・TAC/LEC模試)約50,000円
法文集・過去問題集約20,000円
合格体験談インタビュー謝礼−45,000円
教材のメルカリ売却益−15,000円
実質合計約85,000円

ポイントは「回収」まで設計に入れることです。合格後の体験談謝礼制度で4.5万円、きれいに使った教材の売却で1.5万円を回収しました。かかった費用と時間の詳細は勉強時間・費用の実際へ。

よくある質問

Q. 完全独学(市販教材のみ)では無理ですか?

不可能ではありませんが遠回りです。私も最初は独学を考えましたが、法文をいきなり読んでも理解できず断念しました。結論と理由は独学で挑む前に知っておくべきことに書いています。

Q. 法律の勉強経験ゼロでも大丈夫?

私自身、理系院卒・法律知識ゼロからのスタートです。基礎講座がかみ砕いて説明してくれるので、初学者ほど講座の価値が大きいと感じました。

Q. 総勉強時間はどれくらい必要ですか?

私は1日平均6時間×約9ヶ月=約1,500時間でした。一般に言われる3,000時間の半分です。総時間より「講座周回→過去問5周→論文の型」という配分の方がはるかに重要です。

まとめ|弁理士試験は「設計の試験」

弁理士試験は才能の試験ではなく設計の試験です。①講座を1つに絞る、②インプット期は焦らない、③短答後の6週間で論文を型で取る——この設計で、働きながらでも1年・10万円以下で合格できます。

最初の一歩は講座選びです。私が使った講座は無料お試し(入門講座9講義)があるので、まず1本聞いてみて相性を確かめてください。→ スタディング弁理士講座 実体験レビュー

合格後のキャリアが気になる方へ。資格を取った後に何が変わるかは転職で年収300万円アップした体験談弁理士資格取得後の転職戦略ガイドで書いています。

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