2021年11月から本格的に中小企業診断士の勉強を独学でスタートし、2022年の試験でストレート合格した青坂サカスです。独学で一発合格できた勉強法は【体験談】中小企業診断士に独学で一発合格した勉強法を完全公開!で公開しています。
本記事では、約1年間の勉強期間の中で、「楽しかった!」「勉強して良かったな」と思ったことを紹介しています。
勉強は大変でしたが、とても充実した1年間を過ごせました。中小企業診断士に挑戦する決意をした自分に感謝したいです!
中小企業診断士の勉強のここが楽しい!
まず簡単に中小企業診断士の試験について説明していきます。
中小企業診断士試験は、年に1回チャンスがあり、1次(マーク式)と2次(記述・口述)の試験があります。
試験時期 | 試験日数 | 科目数 | 合格率(R4年度) | |
1次試験 | 7月頭 | 2日間 | 7科目 | 28.9% |
2次試験 | 10月末 | 1日間 | 4科目 | 18.7% |
令和4年度試験の場合、1次試験を突破したのは全受験者の約30%で、3人に1人は突破できる計算です。
1次試験は以下の7科目です。40点未満の科目がなく、合計420点(平均60点)以上取れると合格です。
ひとつひとつの科目の難易度はそこまで高くないですが、7科目もあるのが難関といわれる理由です。
僕の場合は、1次試験を突破しただけで上司にかなり褒められました!
ここから中小企業診断士の勉強が楽しかったポイントを紹介していきます。
2次試験は次の4つの科目です。それぞれの科目について、ある中小企業の情報を2000~3000字読み、4,5問の問題に記述式で答えます。
1次試験が知識問題だとすると、2次試験は実際の診断業務(コンサル)の練習のような試験です。ある中小企業の課題を発見し、その解決策を100~200字の記述で答えるイメージです。
1次試験の知識を活かして診断業務(コンサル)を疑似的に行います。
個人的には2次試験のほうが楽しかったです。
前置きはここまでにして、実際に中小企業診断士の勉強をして楽しかったことを紹介していきます。
ちなみに、独学で一発合格できた具体的な勉強法はこちらで紹介しています。
広い知識が身に付けられるのが楽しい
上で紹介した通り、中小企業診断士1次試験は7科目勉強する必要があります。しかも、それぞれの科目が全く別の分野なので、全部の科目を1から勉強しなければならないので結構大変です。
ですが、こんなにも幅広いことを学習できるのが楽しい部分でもあります。各科目で勉強する内容はこのような感じです。
科目名 | 内容 |
企業経営理論 | 組織論・戦略論・マーケティング論 |
財務・会計 | 財務諸表・投資判断・簿記 |
運営管理 | 生産管理・店舗、販売管理 |
経済学 | マクロ経済・ミクロ経済 |
経営法務 | 会社法・知的財産関連 |
情報システム | IT用語など |
中小企業経営・政策 | 中小企業を取り巻く環境・補助金などの政策 |
このように、かなり幅広い分野で勉強することがありますが、僕は特に太文字にした分野の勉強が楽しかったです。
中小企業診断士の試験を受けなければ、経済学や生産管理、中小企業を取り巻く環境についてなど勉強することはなかったと思います。試験勉強を通して、今まで触れたことのないジャンルの勉強ができたのがとても楽しかったです!
また、今まで触れてこなかった分野の勉強を進めることで、徐々に世界の見え方が変わってくるのが実感できます。
例えば、最近DXなどでたま~に聞く「電子署名」ですが、初めはapple pencilなどでPDFにサインを書くことだと思っていましたが、「公開鍵暗号方式を使った署名で改ざん防止の効果がある」的な感じで実態を理解できるようになりました(これは情報システムの分野です)。
昨今の不安定な世界情勢や為替などについても、経済学の知識があれば理解できるようになります。
他にも挙げればキリがないですが、中小企業診断士の幅広い勉強範囲のおかげで、生活のいたるところで勉強の効果が実感できるのでとても楽しいです。ちなみに、独学で一発合格できた具体的な勉強法はこちらで紹介しています。
実際にコンサルしているみたいで楽しい
A 社は、サツマイモ、レタス、トマト、 苺いちご、トウモロコシなどを栽培・販売する農業法人(株式会社)である。資本金は 1,000 万円(現経営者とその弟が折半出資)、従業員数は40 名(パート従業員 10 名を含む)である。A 社の所在地は、水稲農家や転作農家が多い地域である。
令和4年度事例Ⅰ問題文より抜粋
A 社は、戦前より代々、家族経営で水稲農家を営んできた。69 歳になる現経営者は、幼い頃から農作業に触れてきた体験を通じて農業の面白さを自覚し、…
このような与件文が2000~3000文字続き、現在の環境分析や、課題に対する解決策を助言したりする問題が出ます。過去問は中小企業診断士協会のHPで公開されています。
問題文の企業は、実在している企業の状況を一部改変したものと言われています。ですので、設問もかなりリアリティがあります。2次試験を通して実際のコンサルを体験しているような気分になり、とても楽しいです。
勉強を始める前からの成長が感じられて楽しい
中小企業診断士の勉強を続けていると、過去の自分では考えられなかった視点に気付くことができます。
社会人になると自分の成長を実感できる機会が少なくなってしまいますが、中小企業診断士試験を通して自分の明らかな成長が実感できます。
また、それは知識面だけではありません。自分が本当にやりたかったことが分かるのも成長の一つです。視野が広がることで、自分がやりたいこと、将来なりたいものが明確になります。
僕の場合はずっとマーケティングに興味がありましたが、投資やM&Aの判断や損益管理などを行う、「経営企画・管理」の仕事がやりたいと思うようになりました。
そして僕は、中小企業診断士合格がきっかけで、自分が希望した部署に異動することが出来ました。今までは入社以来不本意ながら営業職をしており、異動希望を出しても却下され続けてきたのですが、診断士合格の次の人事異動で「経営企画部」に異動することが出来ました。
もし興味があればこちらの記事をご覧ください。
中小企業診断士は楽しいし人生を変えられる!
ここまで、実際に感じた中小企業診断士の勉強の楽しさを紹介してきました。
そして、ただ勉強するだけではなく、合格することでさらに世界が変わります。会社で自分の行きたい部署に行くことができたり、転職に有利になったり、独立することもできます。
僕は新卒から8年間営業をやってきましたが、中小企業診断士の合格がきっかけで経営企画部に異動となり、希望を叶えることができました!
この記事を読んでくださった皆さんの中にも、中小企業診断士に挑戦するか悩んでいる方もいると思います。ですが、中小企業診断士への挑戦で人生が良い方向に変わった僕からすると、悩んでいる時間はもったいないと思います。
もちろん、中小企業診断士試験に合格するのは簡単ではありませんが、しっかりと計画を立て、効率的な勉強法を確立できれば独学でも十分合格可能です。簡単ではないからこそ、価値があります。
もし、中小企業診断士の勉強を楽しみながら、自分の世界を変えたいなら、こちらの記事で僕が独学で一発合格できた勉強法などを詳しく公開していますのでご覧下さい。
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