こんにちは。
中小企業診断士試験に独学で挑戦し、2022年度に1次試験・2次試験ともに一発合格した青坂サカスです。
<結論>独学で中小企業診断士に合格することは可能です。
私は働きながら約400時間(一次300時間+二次100時間)の独学で、2022年度中小企業診断士試験に一発合格しました(1次・2次ともに一発突破)。
そして、1年かけて実務補修を行い、2024年6月に免許を取得しました。

一般的に「800~1000時間必要」と言われる中小企業診断士試験を、なぜ400時間で突破できたのか?
本記事では中小企業診断士に独学で合格できたおすすめ勉強方法を全公開していきます。
▼独学合格に必要な3つの条件
- 効率的な勉強方法:科目別の戦略的勉強法
- 正しい教材選択:費用対効果の高い教材組み合わせ
- 継続可能な計画:働きながらでも無理なく続けられるスケジュール
◎この記事で学べること
【1次試験対策(300時間)】
- 最短の勉強時間で合格するための秘訣
- 科目別の効率的おすすめ勉強方法
- 過去問分析からスタートする理由
- 40点未満を作らない得点戦略
【2次試験対策(100時間)】
- 論述問題の解き方パターン
- 事例分析のコツ
- 答案作成スキルの身につけ方
※2次試験対策は、1次試験終了後から開始しても十分間に合います。無事1次試験に合格した後に記事の後半部分をご覧いただければOKだと思います。
独学で試験に挑もうと思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。きっと、あなたの学習計画づくりやモチベーション維持に役立つ情報が見つかるはずです。

この記事を読めば、1から独学方法を自分で構築する手間が省け、限られた時間を最大限に活かして合格を目指せるはずです。
2025年 中小企業診断士試験データ
一次試験日程 | 2025年8月2日(土)・3日(日) |
---|---|
二次試験日程 | 筆記:2025年10月26日(日) 口述:2026年1月25日(日) |
申込受付 | 2025年4月24日(木)〜5月28日(水)(オンラインのみ) |
受験手数料 | 一次:14,500円 / 二次:17,800円+決済手数料 |
一次合格率(2024) | 27.5%(18,209→5,007) |
二次合格率(2024) | 18.7%(8,112→1,516) |
ストレート合格率 | 約5.1% |
※出典:中小企業診断協会「2025年試験案内」 / 同協会「2024年試験結果の概要」 / 経済産業省 中小企業庁 報道発表
ストレート合格率は一桁%ですが、いわゆる「記念受験」の人も含んでいます。この記事でおすすめしている勉強方法を参考に、勉強の仕方を確立できれば合格率はグンと上がります。
【1次】独学合格できたおすすめ勉強方法:最短300時間
1次試験は科目数が多く、合格ライン(平均60点)を確保するためには効率的な学習が欠かせません。ここでは、短期間で成果を上げるための具体的なステップをご紹介します。
- 3年前の過去問を解いてみる
- 各教科の目標点数を決める
- 学習スケジュールの設計
- 「スタディング」講座で基礎インプット
- 主要4科目の攻略
- 過去問演習
- スタディング合格模試×過去問リピート

勉強方法はとても単純です!勉強方法がシンプルだと、次にやるべきことが明確になります。
一つずつポイントを解説していきます。
STEP1 3年前の過去問を解く【 “現在地” の可視化】
1-2年前の問題は「力試し」で使うので3年前がおすすめ
まずは3年前の過去問を解いてみましょう。
なぜ3年前の過去問かというと、1~2年前の過去問は学習が進んだ後の「力試し」に使う方が効果的だからです。
3年前の問題を解くことで、出題範囲や難易度を理解できます。
過去問は、中小企業診断士協会のHPから無料でダウンロード可能。まずはノー勉(事前学習なし)の状態で解いてみると、自分の現時点の実力が客観的にわかります。
ノー勉でも結構点数が取れたりします。ちなみに僕の点数はこんな感じでした。
科目 | 得点 |
---|---|
経済学 | 36 |
財務会計 | 48 |
企業経営 | 32 |
運営管理 | 26 |
経営法務 | 20 |
情報システム | 28 |
中小企業政策 | 23 |
合計 | 213 |
僕は理系で、簿記3級を持っているので経済学や財務会計の得点が少し高めに出ました。一方で、経営法務や中小政策は問題の意味も分からず、ほぼ勘で解きました。
過去問を解いてみると、「意外とできる科目」と「全然わからない科目」が明確になります。
苦手科目を早めに把握することで、集中的に対策を練ったり、勉強時間を多めに配分したりできるのが最大のメリットです。
ノー勉で点数が低くても問題ありません。まずは現状を知ることが合格への第一歩です。
STEP2 科目別に目標点を決める【戦略立案】
中小企業診断士の1次試験は、7科目合計で420点以上が合格ラインです。ただし、1科目でも40点未満があると全体で420点を越えていても不合格になるため、すべての科目で最低ラインを上回ることが大切です。
目安としては、苦手科目で50点を狙い、得意科目では70点以上を目標にすることで、平均60点(合計420点)を堅実に確保しやすくなります。
また、7科目それぞれに特徴があり、「手を動かす科目/暗記科目」、「2次で使う科目/使わない科目」というように分かれるので、どの科目に力を入れるかを戦略的に考えましょう。
僕の場合は、頑張れば経済学や財務会計で高得点が取れると思いました。一方、法務や中小企業政策はわけが分からず、苦手そうなので50点程度の目標としました。
科目 | ノー勉得点 | 目標点 |
---|---|---|
経済学 | 36 | 75 |
財務会計 | 48 | 70 |
企業経営 | 32 | 60 |
運営管理 | 26 | 60 |
経営法務 | 20 | 55 |
情報システム | 28 | 70 |
中小企業政策 | 23 | 50 |
合計 | 213 | 440 |
情報システムは、用語の意味を聞かれる問題がほとんどです。完全な暗記科目だと感じたので、直前期に詰め込めば高得点を狙えると思いました。
「得意科目で高得点を狙い、苦手科目で最低限の点数を確保する」戦略は、時間が限られている独学においては非常に有効です。
自分の得意・不得意が分かれば、勉強時間の配分や優先度をはっきり決められます。
実際に目標点数を紙に書き出したりスプレッドシートで管理したりすると、学習の進み具合を客観的に把握しやすくなるでしょう。
このような方法で、勉強時間を工夫した結果、僕はこのような点数で合格することができました。
科目 | 目標点 | 実際の点数 |
---|---|---|
経済学 | 75 | 78 |
財務会計 | 70 | 68 |
企業経営 | 60 | 66 |
運営管理 | 60 | 75 |
法務 | 55 | 68 |
情報システム | 70 | 64 |
中小企業政策 | 50 | 67 |
合計 | 440 | 486 |
目標よりも高い点数を取れた科目もありますが、おおよそ目標点前後の結果になりました。もちろんこれは偶然ではなく、その目標を達成するために独学の勉強方法を工夫したからです。
ですので、皆さんも各科目の目標点数を決め、それを意識しながら日々の勉強に励みましょう!
STEP3 スタディングで基礎インプットを最短化【勉強法確立】

独学で中小企業診断士を目指すなら、スタディングというオンライン講座だけで十分合格が狙えます。
録画された動画講義や充実したテキストが揃っており、スキマ時間を活用しやすいのが最大の魅力です。通勤・通学中や休憩時間など、まとまった時間が取りにくい方にもおすすめです。
また、テキストや過去問集を紙ベースで一式そろえると3万~4万円かかることもありますが、スタディングなら動画・テキスト・問題集がオンライン上で完結するため、コスト面での負担も比較的抑えられます。
スタディングは「動画講義+テキスト+過去問・問題演習」がセットになっているため、わざわざ別の教材を買い足す必要がほとんどありません。
さらに、倍速再生や音声のみの再生といった機能が備わっているので、効率的に知識を定着させられます。紙のテキスト派でも、紙テキスト付きのプランを選ぶこともできます。紙テキストがないプランでも、少し手間がかかりますが、PDFで印刷することができるのも魅力です。
独学で中小企業診断士に合格するためには、適切な教材選びが非常に重要ですが、1次試験に合格するためにはスタディングのみで充分です。
スタディングの公式サイトではスキマ時間を活かした学習に最適化されたオンライン講座で、忙しい人でも場所や時間に影響されずいつでも学習に取り組めることがメリットと記載されています。
実際にスタディングを使ってみると、スキマ時間の活用が大きなメリットになりました。

動画学習に抵抗がある人にも本当におすすめです。無料登録すると動画学習の体験ができるので試してみると良いと思います。
興味を持った方は、下記から無料講座を体験してみてください。
「忙しくてなかなか学習が進まない」「できるだけ費用を抑えたい」という方には特におすすめです。まずは無料トライアルで使い勝手を確認するとイメージがわきやすいと思います。
STEP4 本番逆算の学習スケジュールを設計【ロードマップ】
1次試験は例年8月頭に予定されています。そこから逆算し、以下のようなスケジュールを設計するのがおすすめです。
▼4月末まで
- 1日目科目の徹底教科:テキスト+動画学習で復習を繰り返す
▼5月末まで
- 2日目科目の集中暗記:動画学習を繰り返す
▼試験直前まで
- 中小企業政策以外:3~5年前までの過去問を全教科満遍なく繰り返し演習
- 中小企業政策:1年前の過去問+動画学習を繰り返す
※中小企業政策は、毎年中小企業を取り巻く環境が大きく変化するので、昔の過去問は参考になりません。1年前の過去問を解き、スタディングの動画演習を繰り返しましょう。
〜4月末
学習スタート期
〜5月末
学習中盤
〜試験前日
仕上げ期
<完璧主義は不要>
分からない用語が出てきても、細部にこだわりすぎず半分理解できればOK。全体像をつかむことで次のステップにスムーズに移行できます。
<復習は倍速動画で>
スタディングは、倍速再生や音声のみ視聴といった機能が使える点も大きな魅力です。通勤・通学中やちょっとした空き時間に音声で復習するだけでも、忙しい社会人には大きなアドバンテージ。
2科目目以降に進むときは、前に学習した科目を1.5~2倍速で動画視聴しながら再確認するのがおすすめ。
スキマ時間の有効活用にもなりますし、学習のハードルを下げて継続しやすくなります。
- 倍速再生を使う
- 動画を見れない場合は音声だけでもOK!
STEP5 “テキスト→動画” のサイクルで主要科目攻略【高速理解】
「勉強を始めよう」と覚悟を決めたら、あとはがむしゃらに進めるだけ――といいたいところですが、最初にインプットと復習の流れをしっかり作っておくのがポイントです。
スタディングでは、テキストと動画講義がセットになっているため、まずはテキストを通読して大まかな流れを把握し、次に動画を視聴しながら理解を深めましょう。
1日目科目の主要4教科のうち、「興味がある順」に勉強することをおすすめします。
そうすることでモチベーションが維持できます。

STEP6 過去問演習【実戦力UP】
スタディングの自動採点機能で効率アップ
全科目の学習がある程度進んだら、過去問演習にシフトしましょう。
試験直前期になればなるほど、「動画視聴」よりも「過去問を解く」時間がメインになります。過去問を解き続けることで、どの範囲もバランスよく復習できるだけでなく、頻出範囲を把握することができます。
スタディングを使えば、タブレットやスマホで問題を解いたあと自動採点してくれるので、答え合わせの手間がかからず非常に効率的です。
スタディングだけで問題演習から解説確認まで完結するため、追加の教材を買わずに済みます。
間違った問題をタップするとすぐに解説が読めるので、かなり効率的です。すぐに解説を読めるので学び漏れが少ないのがメリットです。
紙ベースで過去問演習をすると、答え合わせに時間がかかります。すると、答え合わせで満足してしまい、復習をせずに終わってしまうパターンは誰しも経験したことがあると思います。
過去問演習で一番大切なのは、解けなかった問題の解説を読み、知識を深めることです。なので、自動で答え合わせをしてくれる機能が本当に便利でした!
過去問演習で一番重要なのは、間違いを放置しないことです。解説を読んで「なぜ間違えたか」を理解し、数日後に再度チャレンジする――この高速サイクルを回すほど、知識が定着します。
中小企業診断士試験では、頻出分野を中心に問題が類似パターンで出題される傾向があります。苦手な範囲を重点的に補強できれば、得点アップが見込めるでしょう。
STEP7 合格模試×過去問リピートで得点を安定化【仕上げ】
スタディングには、合格模試というオンライン1次試験模試があります。
合格模試は、いわゆる模擬試験ではなく、スタディングが独自で作成した予想問題のようなものです。オンラインでいつでも何度でも好きな時間に解くことができるので便利です。
独学での合格のためには、この合格模試の受験が必須だと思っています。
この合格模試を試験の1週間~2週間前くらいの休日に、試験当日と同じスケジュールで解くことをおすすめします。そうすることで、自分の実力と当日の疲れ具合が分かります。
また、2回目以降は練習問題として何度でも解くことができます。なので、過去問+αとして演習しておくと本番で役に立ちます。

僕はこの合格模試で自信を付けました!また、法務だけ点数が悪かったので、間違えた分野の復習に力を入れました。
特に、「中小企業政策」は毎年の時事問題が出るので、過去問を解くよりも合格模試を解く方が対策になります。
ここまできたら、あとは試験当日まで過去問と合格模試を繰り返し演習するのみです。
参考)スタディングAI機能の使い方
独学で中小企業診断士を目指すなら、スタディングのAI機能を最大限活かしてみましょう。
学習計画や試験前の仕上げがスムーズになるだけでなく、苦手克服や最新の時事問題対策にも大いに役立ちます。

スタディングでは、AIを活用して、個人別に最適化された学習計画を作ってくれる機能があります。
例えば、数日前に間違えた問題を、絶妙なタイミングで復習問題として出題してくれます。この機能があることで、効率的な復習が可能になります。

僕はこの機能に気付くのが遅れたのでうまく活用できませんでしたが、上手に使えば心強い味方になりますね!

僕が独学で一発合格できた1次試験の勉強法はこんな感じでした。テキストによるインプットと、動画の倍速視聴による復習で「忘却との闘い」に勝利し、直前期は過去問演習を積み上げるという王道な勉強法だと思います。
1次試験に合格するための「スタディングの使い方」をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。科目ごとの勉強方法など、ここでは記載できなかったことも詳しく紹介しています。
関連記事: スタディングの詳しい使い方
「今日始める」ことで合格に近づく
ここまで、中小企業診断士一次試験を独学で合格するための具体的な勉強方法を紹介してきました。中小企業診断士試験は確かに難関ですが、計画を立て、効率的に学習すれば十分に独学合格は可能です。
また、二次試験は一次試験終了後から勉強を開始しても十分間に合いますので、まずは一次試験に集中するのがお勧めです。二次試験もどうしても気になる方は一番下の「次へ」から次のページで簡単に確認してみてください!
まとめ:おすすめの勉強方法で独学合格は可能
しっかりとした学習計画を立て、着実に勉強を進めていけば、時間が限られていても合格は決して夢ではありません。実際に私自身も、スタディングを活用することで短時間で一発合格を勝ち取りました。
私も「もう一度一次試験を受けるなら、迷わずスタディングを選ぶ」と言い切れるほど、その効率性とサポート体制は魅力的です。
迷ったらまずは無料講座を体験
紙派の方も、オンライン派の方も、まずは実際に使ってみるのがおすすめです。30秒ほどの登録で、無料講座を受講できるので、スタディングが自分に合うかどうか試すことができます。
▶ スタディングの無料講座を体験してみる
「今すぐ行動すること」が合格への大きな一歩です。ぜひ、あなたに合った方法で独学をスタートし、中小企業診断士試験の合格を勝ち取りましょう。
Q&A
独学でも2次試験までストレート合格できますか?
可能です。2022 年度に私自身が一次・二次とも 1回で合格しました。一次の合格率 27.5%、二次 18.7% を掛け合わせた “ストレート合格率” は 約 5 % ですが、記事で紹介している「300 時間 × スタディング活用」の学習計画で十分射程圏に入ります。
独学の場合、必要な総勉強時間はどのくらい?
世間では 800 時間と言われますが、本記事の方法なら一次試験は 約 300 時間 が目安です。具体的には「①インプット 180h → ②演習 90h → ③直前総復習 30h」で一次突破し、二次は一次後の 2 か月で+120h 追加すれば合計 420h で済みます。
教材費はいくらあれば足りますか?
10万円弱(スタディング一次+二次コース 冊子付 89,700 円&二次試験用「ふぞろいな合格答案」10,000円)で足ります。スタディング主体にすれば追加テキストは不要です。また、過去問もついているので買う必要はありません。
スタディング以外に紙のテキストや予備校は必要?
一次試験対策ではスタディングの紙テキストがあれば他は必要ありません。スタディングの テキストと動画で インプット→復習→演習 までワンストップで回せます。過去問もスタディングについており、講座内で自動採点できるので非常に便利です。
学習スケジュールはどう組めば良い?
記事中に掲載した 12 か月ロードマップ を参考に「①興味の高い4科目を5月までに完了 → ②残り3科目を6月まで → ③7月以降は総復習&模試」を推奨します。横スクロールの図をそのままマイルストーンにして、月末に進捗を点検すると遅れにくくなります。
最短で独学合格するのに必要な勉強時間は?
世間では 800~1000 時間必要と言われますが、「①インプット 180h → ②演習 90h → ③直前総復習 30h」の最短300時間で1次合格可能です。、2次は1次後の 2 か月で+120h 追加すれば合計 420h で済みます。

一次試験はここまで紹介してきた方法で十分合格できます!
二次試験も簡単に見ておきたい方はこちらからどうぞ。↓
コメント