弁理士試験の短答模試は受けるべき?一発合格の現役弁理士が教えます。

弁理士試験対策(基礎、短答試験編)

この記事は、令和3年度に1年10万円以下で弁理士試験に合格した現役企業内弁理士が実体験を元に書いています。

弁理士試験の短答模試は結構お値段しますよね。

受けた方が良いのでしょうか?受けるとしたらLEC?それともTAC?

本日は実体験に基づいて徹底解説いたします。

弁理士試験の短答式筆記試験について

そもそも弁理士試験の短答式筆記試験とは何かについて簡単に概要を説明します。(特許庁ホームページより)

試験科目及び出題数
  • 特許・実用新案に関する法令 20題
  • 意匠に関する法令 10題
  • 商標に関する法令 10題
  • 工業所有権に関する条約 10題
  • 著作権法及び不正競争防止法 10題 全60題
出題形式

五枝択一:マークシート方式

試験時間

3.5時間

合格基準

総合得点の満点に対して65%の得点を基準として、論文式筆記試験及び口述試験を適正に行う視点から工業所有権審議会が相当と認めた得点以上であること。ただし、科目別の合格基準を下回る科目が一つもないこと。なお、科目別合格基準は各科目の満点の40%を原則とする。

弁理士試験の短答の模擬試験を実施している予備校はTACとLECのみ

まず、弁理士試験の模擬試験を実施している予備校はTACとLECしかありません。その上で上記2社の比較をしていきます。

LECの短答模擬試験
  • 本試験問題とLEC模試問題の高い的中率
  • 全国38箇所以上の大規模実施!自宅受験も可能
  • 成績表はScore OnLine(スコアオンライン)」を利用しWeb上で閲覧
TACの短答模擬試験の特徴
  • ズバリ的中続出!良質な本試験予想問題を出題!
  • 自宅、会場受験選択
  • 成績表で自分の実力・弱点が把握できる!
  • 解説講義(Web配信)で復習も万全!
  • 本試験同様のタイムテーブルでシミュレーションできる!

家でも受けられるみたいだけど、会場受験とどっちがいいんだろうか?

LECとTACほとんど一緒に見えるなあ

LECとTACの弁理士試験の短答模試で要は何が違うの?

  • TACの方が安い(大体2000円くらい安いです。)
  • TACの方が短答試験直前まで模擬試験を行っている。
  • TACの方が問題が難しく、LECの方が難易度が本番に近い。

私はTACの弁理士試験短答模試を受けました。

確か13,500円だったと思うのですが、値段が変わってたらごめんなさい笑

ちなみに家で受ける形式と予備校行って受ける方式の二つがあるのですが、断然後者押しです。(ちなみに前者の方が少し安いです。)ちなみにLECじゃなくてTACを選んだのは2000円くらい安かったのと申し込みが遅すぎてTACしか会場での模擬試験をやってなかったからです。

当時のcoffee
当時のcoffee

ちゃんと模試をいつ受けるかは、きちんと計画し解くべきだったなあ。

でも受けてよかったと思う笑

上記にも書きましたが、TACは本番よりかなり難しいです。

(1)正解の選択肢の個数を問う問題と

(2)正解の選択肢を答える問題

の二つが問題形式でありますが、TACの模試では本番に比べて前者(1)の問題数が圧倒的に多いです。

そのためシンプルに難しいです。理由はわかりませんが、基本的に模試は難しくするより簡単にした方が多分文句が来るのだろうと思います。(難しい方が問題として復習の価値がありますからね。)

ちなみに僕は本番3週間前くらいにTACの模試を受けて29点でした笑

本番に近い問題という意味ではLECを受けることをお勧めします。

弁理士試験の短答模試を受けるべき理由

本番と同じ形式、時間で解くことによって生じる問題を事前に知るため

短答試験は3時間半でぶっ続けで試験があるので、例えば、①時間が足りない、②集中力が途切れる、③途中でトイレに行きたくなる、④眠くなるなど様々なケースを想定しないといけません。

それは、家で過去問を解いても得られる環境ではないので、模試を受けて周りに人がいる中で経験する必要があります。

なのでお金を払って模試を受ける価値はあると思います。というか合格したいなら必ず受けましょう。

前年度短答試験を受けていて、2回目の挑戦で大体本番がイメージできますって人は受けなくても大丈夫だと思います。

僕の場合は、模擬試験を受けることで自分の癖(結構適当に解いてケアレスミスが多く、逆に時間が余るという傾向)がわかりました。

そこで、模試を受けた後の残り3週間くらいで丁寧に解くことと時間内に解くことの両立を意識しました。(さすがに自習だと3時間半の集中力が続かないので、特許法のみで70分とか時間を区切って決めてました。)

科目ごとに解く時間は変わるので、この科目は何分で解くみたいな本番に向けた作戦が大事ですね。

多分ぶっつけ本番だと確実に落ちていたと思う(笑)

たとえ模試で低い点を取ってしまっても気にしない!

僕は本番3週間前くらいに受けて29点でしたし、過去問も合格点を一度も取れずに受験しました。

でも、模試で合格点とれたところで、結局本番取れるかどうかは全然保障なんてないので、どんな結果であろうと前向きに試験当日までにやれることを全力でやるしかないと個人的には思ってます。きちんと前向きに受け止めて復習しましょう。

バットは振らなきゃヒットにならないし、宝くじは引かなきゃ当たらんのです。

勝負ごとは勝つか負けるか分からないのが醍醐味なので、楽しんでいきましょう。そういうのを楽しめる人が勝つんです。

それでは次回は論文試験模試について書きたいと思います。最後に簡単におさらいを。

最後に弁理士試験の短答模試についてまとめ

・短答試験模試は本番を想定するために会場で受ける価値あり。

・価格で言えば、TACの模試が安い。

・本番に近い難易度で受けたいならLECの模試の方がオススメ

・結局模試は模試なので、結果はきちんと受け止めて前向きに勉強を続けよう。

最後に

弁理士試験の短答模試を受けるべきか否かについて本日は解説いたしました。

いかがだったでしょうか?

また他にも弁理士試験の勉強方法、知財部の仕事内容に解説していますので、ぜひご覧ください。

私が弁理士試験にかけたコストや時間及びおすすめの講座についてはこちらにまとめていますのでご参照ください。

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