この記事は、令和3年度に1年10万円以下で弁理士試験に合格した現役企業内弁理士が実体験を元に書いています。
弁理士試験の勉強で最難関ともいえる論文試験、本当に最初は書けないですよね。
本日は実際に問題にどう対処していくのか全部お教えします。
こんにちは、coffeeです。
本日は実際の問題の解き方とその他情報についてシェアできたらいいなと思います。
弁理士試験論文対策について書くのは、今日で一応ラストです。本日は具体的にどう答案を書いていくのかをメインに説明したいと思います。
論文試験概要
- 特許・実用新案法 2時間(大問2題)
- 意匠法 1.5時間(大問2題)
- 商標法 1.5時間(大問2題)
一見特許・実用新案法の方が時間が長く見えますが、大問一つに対する問題数が多く、特許・実用新案法が一番時間が足らない試験となります。
また貸与法文集が一人一人に与えられ、それを使いながら問題を解く形になります。
ちなみに貸与と書かれているけど、自分で持ち帰ることができるよ。
口述試験でももらえるので、最終的に2つの貸与法文集をGETできるよ。
解答用紙の記入は黒又は青インクのボールペンもしくは万年筆を使うよう指定されています。
解き方の方針
では、次に大問1題に対する具体的な解き方を説明していきます。上で述べたように特許法の試験時間は意匠、商標に比べても一番時間的に辛いので、特許法をきちんと時間通り解ければ問題無いと言えるでしょう。
特許法は1題あたり1時間で解く必要があります。
①問題文を読んで構成を白紙にまとめる(15分)
いきなり書き出しちゃいたくなりますが、それはダメです。まずは登場人物や時系列などをまとめましょう。論文試験では、マーカー等使えるのでマーカーで問題文に書き込んで漏れが無いようにするのもよいと思います。とにかく読み違え、読み飛ばしをしないようにしましょう。ここで読み違える悲惨なことになりますので、慎重に行きましょう。
②各設問に何を書くかイメージする(5分)
まだ書いちゃダメです。論文試験では、ボールペンを使って書くため基本的に一度構成を間違えると命取りです。(1)、(2)を解答して(3)に書きかかった途中に、問題文の設定読み違えてたとなると大惨事になってしまいます。
そして書き始める前に(1)にこの内容、(2)にはこの内容というように設問ごとに何を書くかをイメージしましょう。
ありがちなミスとして(1)で書きすぎて(2)で書くことがなくなって2行くらいの短い解答になってしまうというパターンもあります。
全体のバランスを考えてどの設問でどのくらいの解答が求められているのかを読みましょう。大体どの問題にも均等に配点がされているはずなのでバランスよく書くのが高得点への近道です。
③いざ書き始める(40分)
ここまで来たらあとは書くのみです。
採点者にアピールするつもりで、条文番号を忘れない。問いにちゃんと答えられているか意識しながら書きましょう。ボールペンで書くのでとにかく慎重に構成を書き漏らさないように書いていきましょう。
100点満点中47点未満の得点の科目が一つもないことというのが合格の条件になっているので、いくら得点の良い科目があっても、大きなミスを一科目ですると不合格になってしまうよ。
答案作成で気を付けるポイント
実際に私が書いていた答案を下に貼りました。
まず字はこのくらい汚くても読めれば大丈夫です笑
気を付けるポイントは以下です。
できるだけ字を大きく書く
私はできるだけ字を大きく書くことを意識してました。字がもともときれいな方はそんなに気にしなくていいと思います笑
条文ごとに項目を作って書く
例えば上の問題で言うと、意匠登録を受けられるかという問題に対して、条文ごとに項目を作って書いてます。書き方は人それぞれですが、採点者にわかりやすいような構成にするのは大事ですね。
解答例などを参考にして時間のかからない分かりやすい構成を盗んじゃいましょう。
条文を引用した場合は、条文番号を書きましょう。
条文を引用した場合は、カッコ書きで条文を後から追加すれば大丈夫です。時間も省略できますし。
間違えたところは二重線で消す。
間違えたところは二重線で消しちゃいましょう。訂正箇所が多すぎると解答が汚くなってしまうので、大きな書き間違いは避けたいところです。
こんな感じで論文試験対策は書いてきました。今日でラストですね。
疑問点などあればコメントお願いいたします。お答えしますので、ぜひお待ちしております。
coffee
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